松坂投手の復活を期待していまのフォームを考えてみる。

中日ドラゴンズに入団した松坂大輔投手が、連日マスコミの注目を集めています。私もファンとして、彼の復活を願う一人です。

「松坂はどうですかねぇ?」

患者さんとの会話でもよく出てきます。それだけいまだ人気は健在なんですね。

今キャンプの投球練習の映像を見ると、なるほど本人も言うように、ここ数年では一番良い(というか、まともな)投げ方になっているように見えます。激変したといわれるフォームですが、ここ数年は横振りのぶん回し投げみたいになっていましたからね。

ただやはり気になる点はいくつかあります。特に気になるのが、テークバックして左足を踏み出したときの顔の向きです。完全に三塁ベンチ方向を向いてしまっています(写真1)。キャッチャーを左目だけで見ている感じです。ソフトバンク時代のフォームも同様です(写真2)。

写真1

写真2

左肩が入り過ぎています。ここから体を正面に回すわけですから、どうしてもぶん回し気味になる。首への負担も大きいでしょう。コントロールも安定しないのではないかと思います。

ちなみに、高校時代と西武時代のフォームでは、まっすぐ両目でキャッチャーを見ています(写真3・4)。

写真3

写真4

昔の映像を見ると、特に高校時代はキャッチボールの延長のように素直なフォームで投げています。松坂投手が復活を期すならば、この素直な投げ方を思いだすことが先決でしょう。

もう以前のように剛速球で打者を押しまくる投球は望めません。むしろ経験と技術を生かして、コントロール主体の駆け引きで抑える“技巧派”に変わらなければ、生き残りは難しいと思います。あの江夏豊投手はそれで成功しました。

松坂投手がコントロールピッチャーに変わるためにも、素直なフォームを作り直してもらいたい。それができなくて苦しんでいるのでしょうけど、何とか頑張ってもらいたいです。

※写真はすべてYouTubeの画像から加工。