子どもの体のほぐし方・お母さん、グイグイ揉んではいけません。

「たまに揉んでやったりするんですけど、なかなか…」

当院では、お子さんも小学校高学年から施術しています。多いのは、スポーツやバレエで脚を傷めるケース。ふくらはぎが痛い、もも裏が痛い、などです。中高生になると、体の歪み、肩こり、頭痛なども増えてきます。

強く揉んでもほぐれません

たいてい初回は、お母さんがいっしょに来られます。聞くと、普段一生懸命お子さんの体を揉んであげている。

それ自体はいいのですが、気になるのは強揉みをしておられる方が多いこと。

良かれと思って、または愛情のあまり、つい力が入るのでしょうけど、これははっきり言って逆効果です。

筋肉は、強く揉むほどほぐれるというものではありません。

むしろ、筋線維を傷つけてしまい、ひどい場合には内出血をおこしてアザになります。

よく旅館のマッサージなどで「思いきり強めで」などと頼んでグイグイ揉まれ、翌日もみ返しで痛むことがありますが、これは筋線維が損傷した結果です。

ましてや子どもの軟らかい体は、大人よりもはるかに傷みやすいのです。けっしてグイグイと強揉みしてはいけません。

「快の原則」

「快の原則」というものがあります。

受け手が「快い」と感じる範囲で行う、ということです。私が心がけている目安は次のようなものです。

  • 「あ、痛たたたーー」の反応は、心地良さを感じているので大丈夫。
  • 「痛い、痛い」とはっきり言うときは、あきらかに痛いのでやり過ぎ。

これは子どもも大人も同様です。

何より大事なのは「安心感」

当院では、施術中、お母さんに「こんな感じでほぐしてあげて」とお教えすることがあります。ポイントは次のような点です。

  • 無理にほぐそうとせずに、さするくらいの感じで、子どもを安心させてあげる
  • 筋肉を押すというよりも、皮膚をやさしく動かす感じで行う。

箇所によって手の使い方は変わりますが、原則はこれです。

たとえば「肩こり」なら、指3本で軽く押さえ、皮膚を円状に動かすようにします。あとは様子をよく観察しながら、気持ち良い範囲で押圧を多少加えるとよいでしょう。

子どもが抱っこをせがむくらい幼かった頃、添い寝して背中をさすってやると、いつの間にかスースーと寝ついたでしょう。親のふところで安心していたわけです。

この安心感を与えてやるのが大切です。

人の体は安心するとほぐれるからです。

安心する、「快」を感じる。すると脳からのフィードバック反応として体がほぐれます。

「快の原則」、ぜひ心に留めて、お子さんに接して上げてください。


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