前回の記事『「はだしウォーキング」で気づいた自分の歩き癖』に、追記として「骨盤が左に逃げる歩き癖」の方を紹介しました。その後、奥様がおっしゃるには、
「主人が帰ってきたら、いつもみたいに首が傾いていなかったので驚いた」
とのことでした。
家族が気づく変化は本物です。
歩き癖に気づき、意識して歩いただけで即変化が表れた。素晴らしいですね!その調子で続ければ、徐々に身体は改善されていくことでしょう。
たかが歩き、されど歩き、ですね。
さて、今回は「足首の動きを意識して歩いてみよう」というお話です。
足首は歪みやすい
足首は、身体の中でも歪みが生じやすい箇所です。例えば、
踵骨が内に向く「内反足」、 踵骨が外に向く「外反足」 などです。
このような歪みは、早いうちから予防しておくことが肝心ですし、進んでしまわないように注意したいものです。
踵の3層構造
「踵って3層構造になっているんですよ」
と言うと、たいていの方が驚かれます。
下に「踵骨」、上に「脛骨」、その中間に「距骨」という骨が入って3層になっています。
脛骨と距骨でできる関節を「距腿関節」、距骨と踵骨でできる関節を「距骨下関節」と呼びます。
足首が歪む場合、これらのバランスが崩れます。
関節の動き方は?絶妙な距骨の役割
動きとしては、距腿関節は足首の前後の動き(底屈・背屈)を、距骨下関節は足首の左右の動き(内反・外反)を担当しています。
距骨が真ん中に入ることで前後左右の動きが自在になり、デコボコ面や斜面の上でもバランスを保つことができるのです。すごいですね!ちなみに、この距骨、腱がまったく停まっていません。まさに足首の滑らかな動きを実現するために備えられた逸材です。
はだし&スローモーションウォーキングで歪みを予防
さて、ここからが一番言いたいことです。
足首の歪みを予防するうえで有効な運動、
それが、「はだし&スローモーションウォーキング」です。
またそれか!とか言わないでくださいね(笑)。ほんとにいいんですから。具体的な歩き方については、前回の記事を参考にしてみてください。
なぜ「はだし&スローモーションウォーキング」で歪みが予防できるのか?
まず、先日からくり返し書いているように、裸足やスローモーションで歩くことによって、「足裏の荷重バランス」や「関節の動き」に対する感覚が鋭敏になります。
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すると自分の歩き方の癖に気づきやすくなります。
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それを修正する意識で歩くことで、より滑らかで理にかなった身体の使い方を身につけることができ、足首の歪みが進むのを予防できます。
実際にやってみるとわかります。広場を裸足で歩くと、靴跡程度のわずかなデコボコも足はちゃんと感じ取り、距骨化関節や距腿関節で重心を微調整してバランスをとってくれます。
この感覚を養うことが大切です。
できれば外の広場で歩くのがおすすめですが、室内でもかまいませんので、やってみてください。スローモーションで歩くと、意外にぐらつくと思います。
どういうときにぐらつきやすいのか、足裏のどのあたりに荷重が偏るのか、といったことに注意してみると発見があるかもしれません。
ぜひお試しくださいね。
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