股関節痛対策に重要な「大腿筋膜張筋」とは。

もりたカイロプラクティックには股関節痛に悩む方が多く来られます。その多くは病院で「変形性股関節症」の診断を受けた方です。

関節の変形を手技によって改善させることはできません。しかし、関節周辺の硬くなった筋肉をほぐすことは大切ですし、そこは当院が得意とするところです。

ひと口に「股関節痛」といっても、痛みのすべてが関節からくるわけではなく、筋肉からくる痛みも少なくありません。当院では、筋肉をほぐすことで痛みをやわらげ、可動性を少しでも回復することを目指します。

大腿筋膜張筋とは

股関節周辺の筋肉を施術していると、よく患者さんから、「そこは初めて押されますが、何ですか?すごく効きます」と言われる箇所があります。

筋肉でいうと、「大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)」という筋肉がそれにあたります。

ちょうどズボンの前ポケットの位置にあり、股関節の屈曲(もも上げの動き)や外転(脚を横に開く動き)に関わります。

医道の日本社『身体運動の機能解剖』136頁より

この筋肉が硬くこり固まってしまうと、大腿の外側(下図の赤い箇所)に筋緊張が伝わり、大腿から膝の外側にかけて痛みを生じさせます。

トラヴェル&サイモンズ『トリガーポイント疼痛パターン』より

こり固まった筋肉は、関節の動きを悪くするだけでなく、関節を支えるための筋力を発揮できません。疲れやすく、長く歩くと痛みが出て、歩くのが辛くなります。

大腿筋膜張筋は股関節痛対策として絶対に外せない筋肉なのですが、きちんと施術してくれるところは意外に少ないのでしょうか。ここを押圧すると、多くの方に驚かれます。当院では、側臥位(横向き)や背臥位(仰向け)になってもらい、独自の手技で入念にほぐします。

セルフほぐしのやり方

もちろん、自分でほぐすのも良いでしょう。おすすめは、フォームローラーを使用するやり方です。「筋膜リリース」という言葉といっしょによく見るようになりました。

ファオームローラー

これを床に置き、その上から覆いかぶさるようにしてズボンの前ポケット辺りを押し当てます。ビーンと“効く”位置でじっとします。ちょっとずつずらして、よく効くポイントを探しましょう。

このような体勢で押圧をかける

このまま大腿から膝の外側にずらしていってもよく効きます。脚の疲労をとるには効果的な方法です。

今回は、股関節痛対策にとって外せない筋肉である「大腿筋膜張筋」について取り上げました。股関節痛の方に参考にしていただくのはもちろんのこと、股関節痛に悩むお知り合いの方にもぜひ教えてあげてください。