こんにちは、院長もりたです。
きょうは、「ふくらはぎが固い」「ふくらはぎがよくつる」といった方に、参考にしてもらいたいお話です。
目次
【実験】骨盤の位置を少し直すだけ
もりたカイロプラクティックでは、患者さんに鏡の前に立ってもらい、姿勢チェックを行なう。
そのときに、よくやる簡単な実験がある。
できれば大きな鏡に全身を「横向き」で映しながら、いっしょにやってみていただきたい。
- ふだんの姿勢で自然に立つ
- お腹に両手を当て、うしろに押し戻すようにして、骨盤を「足首・膝関節の真上」にもってくる
このとき注意を向けてもらいたいのが、「ふくらはぎの緊張度」だ。
1.の「ふだんの姿勢」をとると、たいていの人は、骨盤が「足首・膝関節」より前方に位置している。
このとき、ふくらはぎは緊張して固い。
ふくらはぎだけでなく、ももの筋肉も緊張する。
重心は、足の前半分の「前足部」にかかっている。
2.の姿勢をとると、ふくらはぎの緊張はなくなり、ももの筋肉もリラックスする。
重心は、やや「踵寄り」になっているだろう。
この変化を、感じてもらいたい。
2.の姿勢で、ふくらはぎがリラックスしてはじめて、それまで緊張していたことに気づく。
もちろん、ふくらはぎに力を入れている自覚はない。
しかし、緊張して固くなっていたのだ。
テントの「張り綱」に例えると
これをテントの「張り綱」で例えてみよう。
ポールがまっすぐに立っているとき、左右の「張り綱」は適度な力で張られている。
しかし、ポールが傾くとどうなるか?
片方の綱は、ポールが倒れないように、“より強い力”で引っ張らなくてはならない。
反対に、もう片方は張りを失ってゆるんでしまう。
「骨盤が前に出る」ということは、重心がからだの前方にいくということだ。
そのとき、立った姿勢を保つために、足は地面を踏みしめ、ふくらはぎは固く緊張する。
上のイラストでいえば、ガンバッテいる赤線がふくらはぎにあたる。
「骨盤を膝の真上におく」ことで、重心はやや踵寄りになり、ふくらはぎの緊張がとれる。
ポールがまっすぐに立っているので、張り綱は無理にガンバル必要がなくなる。
理想の立ち方とは
理想の立ち方とは、究極的には、「骨だけで立つ立ち方」だ。
言葉を換えれば、「できるだけ筋肉が頑張らなくてすむ立ち方」ともいえる。
「ふくらはぎが固い」「よくつる」とお悩みの方は、骨盤が前に出た“前方重心”の姿勢になっている可能性が高い。
お腹に手を当てて、骨盤を「足首・膝関節の真上」におく習慣をつけよう。
そして、「骨だけで立つ」ことを意識してみよう。
なお、ふくらはぎについては、ずいぶん以前の記事ですが、こちらもぜひ参考にしてみてください。↓
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