こんにちは、院長もりたです。
前回、『バランスボールを使った股関節の運動【変形性股関節症の方に】』という記事を書きましたが、今回はその続編です。
目次
なぜ変形性股関節症の人にバランスボールがおすすめなのか?
あえて【変形性股関節症の方に】と言っているのは、「特にどこにも痛みは無いよ」という人とはちょっと“区別”が必要だからです。
変形性股関節症のように「痛み」や「可動域の制限」がある場合、大きな動きは難しくなります。また、筋肉に強い負荷がかかるような筋トレ的な運動も、かえって悪化することが考えられるので、おすすめできません。
負荷が強くて動きの大きな運動は避けつつも、けれども関節を動かしておきたいのです。
そこでおすすめなのが、バランスボールを使った運動です。よく病院のサイト記事などでも、変形性股関節症の人にバランスボールの運動がすすめられているのですが、【なぜか?】まではあまり説明されていないようです。
「負荷をかけずに関節を動かすことができる」、これが一番の理由だと私は考えています。
座って骨盤を動かすだけだから簡単!
今回ご紹介する運動は、超簡単です。
「ボールに座って骨盤を動かすだけ」です。
まずは、下の1分動画をご覧ください。
股関節は、骨盤の穴ぼこ(「臼蓋・きゅうがい」といいます)に大腿骨の丸い骨頭がはまる形になっています。
つまり、脚を動かそうとしなくても骨盤を動かせば股関節は動くということです。
貧乏ゆすり(ジグリング)の動きを再現できる
たとえば、上の動画で、「ポンポン弾む動き」がありますね。これで、股関節は軽く上下に動きます。小さい動きですけど、それがいいんです。
「股関節痛には“貧乏ゆすり”がいい」と、聞いたことがありませんか?言葉がアレなので、「ジグリング」と言ったりしますけど(笑)。
これも、できるだけ「小さい動き」で関節をしっかり動かせるのが利点です。ボールに座って弾むことで、似たような動きを再現できます。
関節を細かく動かすことで、おもに、
- 動きを改善する
- 軟骨を元気に保つ
といった効果を期待できます。
そのあたりについては、こちらの記事↓も参考にしてみてください。
転倒が不安な人はイスを持ちながら
バランスボールを使うにあたっては、転倒にだけはくれぐれもご注意ください。
特に関節の可動性が悪くなっている方の場合、転倒すると余計に傷めてしまうことが考えられますので、無理はなさらないでください。
不安な方は、イスの背もたれを持って行なうとよいでしょう。↓
ちなみに、バランスボールは写真のように「膝が90度に曲がるくらい」の高さにします。女性ならば45センチか55センチがおすすめです。あとは、空気の入れ具合で高さを調整します。
参考にしていただければ幸いです。
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