先日、Kさん(40代男性)が見慣れない“棒状の物”を手にして入って来られました。
これです↓
「それ、何ですか?」と聞いたところ、
「ああ、靴を脱ぎ履きするときに使うんですよ」
とのこと。
持参されたのは初めてだったので、いろいろ教えていただきました。
さっそくシェアしたいと思います。(Kさんの承諾を得て載せています)
ファスナー付きの靴をすすめる場合
「どんな靴を選んで、どう履くか」は、とても重要です。
靴を軽く考えていると、足首や膝、股関節、腰など、さまざまなところに痛みが出ても不思議ではありません。
履きやすいという理由だけで選ぶのも「軽く考える」範疇に含まれます。
※靴の選び方については、こちらの記事を参考にしてみてください↓
そこで私がおすすめするのは「紐靴」です(サイズが合っていることが前提)。
紐をつま先側から丁寧に締めることで、足にフィットさせて履くことができ、靴が本来持っているサポート力をしっかり活かすことができます。
しかし、ここでひとつ問題が。
たとえば、股関節や膝関節に変形や痛みがある人は紐を結ぶのも困難な場合が多いのです。
そのような方には、「ファスナー付きの紐靴」をおすすめしています。
ふだんの脱ぎ履きはファスナーで行い、ときどき紐を締め直す、という使い方です。
そしてKさんは、このファスナーの上げ下げも難しいのです。
そこで「業者に頼んで作ってもらった」のが、先に紹介した装具です。
装具のつくりと使い方
つくりはシンプルです。
棒の先に金具がついているだけです(Kさんの装具は金具も加工してあります)。
使い方もいたって簡単。
金具をファスナーに引っ掛けて上げ下げします。
引っ掛けて↓
上げるだけ↓
Kさんはこの補助具を使うことで、体をかがめることなく、立ったまま簡単に靴を脱ぎ履きしておられました。
ただ、確認し忘れたのですが、金具を通すための「ファスナー側の取っ手部分」(赤矢印)もあとから付けられたのかもしれませんね。
今度確認しておきます。
似たような物を作るのは、そう難しくはないと思います。
Kさんのように業者さんに頼むのも良いでしょう。
このように工夫ひとつで不便を解消することができること、感動しました。
「ファスナー付きの靴を使いたいけれど脱ぎ履きが難しくて・・・」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
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