デスクワークで腰痛に悩む方、多いですよね。イスを変えたいんだけど、わがままは言えないし・・・。
そんなとき試してもらいたいのが「座り方を変える」ことです。具体的には「膝を下に落として座る」ようにしてみてください。すると骨盤が立って腰が伸びます。腰の負担が減りますよ。
この記事は、次のような方に読んでもらいたい内容です。
- 長時間座ると腰が痛くなる
- イスを変えたいけれどそんなわがままは言えない
このような方は、イスを変える前に「座り方を変える」ことをお試しください。
膝を落として座る
具体的には、写真右のように「膝を落として座る」ようにしてみましょう。
足をお尻の下に引き、膝を床方向に落として座る
このように膝を落とすだけで、
- 骨盤が立つ
- 腰椎が立つ
という姿勢にすることができます。
膝を落とさずに、腰だけ伸ばすのは疲れます。
しかし、膝を落とせば自然に腰が伸びるので無理がありません。
腰椎後弯は危険
先の写真左は、普通に座った場合の姿勢です。
よほど姿勢を意識しない限り、通常はこのように骨盤が後傾し、腰椎が後弯(丸くなる)します。
この「腰椎の後弯」が腰に良くありません。
腰椎は、「軽く前弯(お腹側に反る)」しているのが本来の状態です。
正常な背骨は、横から見ると「S字カーブ」を描いています。
そこでは腰椎と頸椎は軽く前弯しています。
「S字カーブ」が保たれることで、背骨が「身体を支える支柱」として働いてくれます。
ところが、骨盤が後傾して腰椎が後弯すると背骨の「S字カーブ」が失われ、支柱としての働きが弱まります。
その結果、背中から腰にかけての筋肉の負担が増えて疲労が蓄積します。
この「筋肉疲労」が腰痛の原因となります。
また、背骨のクッションである「椎間板」にも偏った圧がかかり続けるため、椎間板がうしろ(背中側)に押し出されてきます。
これが「腰椎椎間板ヘルニア」です。
さらには、腰椎が後弯すると猫背になるので、首や肩がこり、そこからの「頭痛」も起きかねません。
腰椎後弯→背骨全体が丸まる→頭が突っ込む→首肩がこる→頭痛
これらの症状を予防するためには、できるだけ腰椎の前弯を保って、背骨の「S字カーブ」を維持することが重要です。
「膝を落として座る」ことで、それが実現できます。
また、膝を落として座ると骨盤が立つので、「坐骨」がイスの座面にしっかり当たっているのがわかると思います。
文字どおり「坐骨」で座ることが大切なんですね。
まとめ
以上、デスクワークで腰痛にお悩みの方に試してもらいたい座り方を解説しました。
「デスクワークの腰痛対策4選」というショート動画で、簡単なストレッチもご紹介していますのでぜひご覧ください↓
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