鍛える前にほぐす

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鍛える前にほぐす

「痛む←弱いから←鍛える」

この図式はわかりやすいのですが短絡的に過ぎます。

この考えだと、

  • 膝が痛い→大腿部のトレ
  • 腰が痛い→腹筋・背筋トレ
  • 股関節が痛い→殿部・内転筋のトレ

といった病院でよく行われる指導につながります。

理屈は正しくても、十把一絡な方法といえないでしょうか。

「痛む←弱いから←鍛える」を、

「痛む←筋肉が疲れているから←筋肉を元気にしてあげる←筋力が回復する」

に見方を変えると、アプローチも変わります。

「筋肉を元気にする」とは、硬くなった筋肉をほぐして血流を良くすることです。

元気になれば、筋力が回復して、また頑張れます。

筋力を“つける”のではなく“回復する”こと。

そのためにいきなり“鍛える”のではなく、まず“ほぐす”こと。

この視点が現代医療には欠けていると、私は考えます。

疲労した筋肉を鍛えようとするのは、高熱がある人にマラソンを走らせるようなもので、思ったようには効果が上がりません。

まずゆっくり休ませて元気を回復することが先決です。

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