股関節痛で「大腿筋膜張筋」は見落とせない

「大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)」という筋肉をご存知ですか?

よほどの筋肉マニアか解剖学を学ぶ人しか知らないと思われます。

文字どおり「大腿筋膜を張る」ように付いていて、「ズボンの前ポケットの位置」にあります。

はたらきとしては、股関節の屈曲・内旋、外転の動きにかかわります。

大腿筋膜張筋解剖図
大腿筋膜張筋・画像出典『身体運動の機能解剖』(医道の日本社)

股関節痛では中殿筋や腸腰筋などに注目が集まりがちですが、私の臨床経験から言うと「大腿筋膜張筋」も重要です。

股関節の悪い方はかならずここが硬いのですが、しっかり施術する治療院は少ないようです。

側臥位(横向き)になってもらって押圧すると「うわ~足先までひびく」と言われます。

側臥位で大腿筋膜張筋を押圧しているところ
側臥位で大腿筋膜張筋を押圧しているところ

自分でほぐす場合は、マッサージボールフォームローラーを使うのがおすすめ。

床に置いて前ポケットの位置くらいに当たるように上から乗っかります。

気持ちいい~、効く~、という箇所で10~20秒くらい押圧、これを何回かくり返します。

けっこう効果がありますよ!

マッサージボールで大腿筋膜張筋を押圧
マッサージボールで押圧
フォームローラーで大腿筋膜張筋を押圧
フォームローラーで押圧

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