局所の疼痛は骨を疑え【症例報告】

局所の疼痛は骨を疑え

骨折しているのにそうとは思わず、当院に来られるケースがたまにあります。病院で「骨は異常なし」と言われたとしても、よく調べると骨折だったということもありました。2例ご紹介しますので、参考になさってください。

症例1・男子高校生

高校1年生男子。
バレーでスパイクを打ってから腰痛になり、数か月しても治らない。

体を動かすには問題なさそうだが、腰の一部に押圧を加えると「イタタッ」と強く反応する箇所がある。

念のため整形外科を受診するようすすめたところ、画像診断の結果「疲労骨折」と判明。

症例2・高齢女性

90歳女性。
家の階段で足を滑らせ股関節をねじる。

鼠径部痛が続き、整形外科で調べてもらうも「骨に異常はない」との診断。

当院に来られた際、股関節を動かすとある角度で「イタタッ」と強い反応。

念のため大きな病院での検査をすすめたところ「剝離骨折」と判明し、2週間入院して治癒。

まとめ

ご紹介した二つの事例に共通すること。

このようなケースではたとえ数か月経っていたとしても「骨の異常」が疑われるので、病院での受診をすすめます。できれば大きな病院できちんと診てもらいましょう。

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