スクワットは股関節の運動ととらえよう

スクワットを健康法のひとつとして取り入れている人は、多いですね。

「ジャイアント馬場さんに教えてもらって以来やっている」という黒柳徹子さんの影響もあってか、年配の方にも愛好者は多いように感じます。

実際、スクワットはとてもすぐれたエクササイズですから、私もよく患者さんにおすすめします。

しかし、間違ったやり方で行なったり、無理な回数でやり過ぎると、膝を傷めるなどケガにもつながりかねません。

そこで今回は、年配の方でも安全にできて、なおかつ効果も高いやり方をご紹介します。

股関節を意識したスクワット

ポイントは、

  • 膝ではなく股関節の運動ととらえる
  • お尻(大殿筋)と背中(脊柱起立筋)を意識する

ことです。

膝の屈伸ととらえるとケガにつながる

どんな筋力トレーニングでも「どこに効かせるか」を、きちんと意識して取り組むことが大切です。

スクワットというと「しゃがんで、立ち上がる」というイメージがあるせいか、一般には「膝の運動」と思われがちです。

そのときいちばん負荷を感じるのは、太もも(大腿部)の筋肉でしょう。

これはこれでトレーニングにはなります。

しかし、「膝の屈伸」を意識しているために膝が前方に出てしまいがちです。

すると膝の負担が大きくなり、傷めやすくなります。

膝の屈伸で行なうと膝が前に出がち
膝の運動ととらえた場合

股関節を意識する

そこで、スクワットを「股関節の運動」ととらえてみましょう。

その場合、つぎのような動きになります。

体を前傾させながらお尻を後ろに引く
股関節の運動ととらえた場合

このやり方だと、膝が前に出ません。

大きく動くのは膝ではなく股関節です。

大殿筋のはたらき

ここで「大殿筋」について確認しておきます。

大殿筋は、お尻の丸みをつくっている大きな筋肉です。

大殿筋

上図のように骨盤と大腿骨を結んでおり、これが収縮することで、

  • 股関節の伸展

の動きがうまれます。

脚を後方にもっていく動きですね。

股関節の伸展
股関節の伸展

スクワットで沈み込んだ体勢から立ち上がっていくとき、股関節は屈曲(曲がった状態)から伸展(伸びた状態)方向へと動いており、このときに大殿筋が活躍しているのです。

なお、このとき「背すじをしっかり伸ばす」ことで、背中の筋肉(脊柱起立筋)も鍛えられます。

背すじもしっかり伸ばす
背筋も鍛えられる

股関節を大きく動かすこのスクワットでは、お尻の「大殿筋」と背中の「脊柱起立筋」をしっかり鍛えることができるわけです。

大殿筋が衰えるとどうなるか?

大殿筋や脊柱起立筋が衰えると、どうなるでしょうか?

腰が曲がってきます。

股関節を伸ばす力が弱く、

股関節が屈曲方向にもっていかれる(=骨盤が後傾する→腰が曲がる)

ということです。

いつまでも背すじの伸びた姿勢を保つために、股関節を意識したスクワットを取り入れることをおすすめします。

まとめ

  • スクワットは「膝の運動」ではなく「股関節の運動」
  • 股関節が大きく動くことで「大殿筋」が鍛えられる
  • 背すじを伸ばすことで「脊柱起立筋」が鍛えられる
  • それらの筋肉が衰えると腰が曲がっていく
  • 良い姿勢を維持するためにも股関節を意識したスクワットが効果的

動画もよく見て、参考にしてくださいね!

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