もりたカイロプラクティックでは、「顎関節の痛み」を訴えて来院される方も多くおられます。「顎関節症」の診断を受けている人も少なくありません。ここでは、「顎関節の痛み」に対する施術についてご説明します。
目次
よくある訴えは?
よくある訴えは、次のようなものです。
- 顎関節が痛くて口が開けられない
- 食事をしていると疲れて口が開けられなくなる
- 起床時に口が開けられない など
原因は筋肉疲労
顎関節症という言葉から関節の異常にだけ注目しがちですが、むしろ「筋肉の異常」が原因になっていると、私は考えています。
「筋肉の異常」とは、かんたんにいうと筋肉がこり固まっている状態です。このようなこりを、痛みの引き金になることから「トリガーポイント」(引き金点)といいます。トリガーポイントはレントゲン検査ではわかりません。
歯ぎしり・食いしばりはありませんか?
問題になりやすい筋肉は、たとえば「咬筋」や「側頭筋」です。これらはいずれも咀嚼に関わる筋肉です。(下図:×印がトリガーポイント、赤点が関連痛領域)


これらの筋肉がこり固まる原因として、就寝中の「歯ぎしり・食いしばり」があげられます。患者さんに聞いてみると、「歯ぎしり・食いしばりがある」と答える方が多いです。
「歯ぎしり・食いしばり」は、咬筋や側頭筋だけでなく頚部の筋肉群も緊張させるため「首こり」が慢性化します。
顎関節痛は、「首こり」とセットです。
ですから、顎関節痛を改善するには、首周りのこりをほぐしていくことも大切です。
トリガーポイントを緩める
もりたカイロプラクティックでは、これら顎関節に関わるトリガーポイントを、独自の手技により丁寧にほぐしていきます。(トリガーポイントセラピー)
咬筋や側頭筋といった咀嚼に直接関わる筋肉はもちろんのこと、頚部や肩部、背部、胸部などの筋緊張も取り除いていきます。
また、カイロプラクティック特有の脊椎矯正手技により、頚部や背部の関節を緩めて緊張をとり除きます。
- トリガーポイントセラピーで筋肉をほぐし、
- 脊椎矯正で関節をほぐす
これら筋肉・関節両面からの施術により、症状の改善を図ります。

さらに、ご自宅で行っていただきたいストレッチや体操を、個々人に合わせてご指導します。
セルフほぐしをやってみよう
以下の要領で、咬筋と側頭筋をほぐしてみましょう。

咬筋は、グッと噛んだときに両頬に盛り上がってくる筋肉です。ここを図のような方法でほぐします。

側頭筋も、側頭部に指を当てて噛むと動くのがわかります。パートナーにやさしく押圧してもらうのもおすすめです。
まとめ
このように顎関節の痛みは、関節の問題だけでなく、筋肉の問題も関わっています。ぜひ参考にしてみてください。
◆以下のページも参考にしてみてください。
→ 「トリガーポイントセラピー」
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