脱力ウォークのすすめ(33)靴下が回る原因は体のねじれ

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脱力ウォークのすすめ(33)靴下が回る

歩くと靴下が回る理由として、 「足に“ねじりの力”がかかっている」 ことが考えられます。 たとえば骨盤が左に歪んでいる場合、 その状態で歩くと体は右にねじれやすくなり、 左足に外側にねじれる力かかります。 その結果、左足の靴下が回ってしまいます。

ときどき、片側の靴下だけくるりと回っている方がおられます。

ひどい場合には、かかと部分が足の甲側にきていることも。

靴下が回っている写真
こんなかんじに

どうしてこうなるのでしょうか?

靴下やクツのせいではない

両側とも同じように回るのならまだしも、ここで問題にしているのは、いつも片側だけ、それも同じ側ばかり回ってしまうケースです。

片側だけ回るとすれば、

といえますね。

したがって、靴下やクツを変えても、やっぱり同じように回ってしまいます。

そう考えると、結局はそのひとの、

におもな原因がありそうです。

おもな原因は「ねじれ歩き」

靴下が回る原因のひとつとして、「ねじれ歩き」があげられます。

歩くときに、足に“ねじりの力”がかかっているのです。

外見的にそれほどねじっていないように見えたとしても、

ねじれ方向の力

が常にかかっている。

それが百歩、五百歩、千歩・・・と積み重なると、靴下はくるりくるりと回っていきます。

左足を上から見た図
左足を上から見た図(矢印方向に力がかかる)

↑これは左足を上から見た図です。

歩きながら、赤矢印の方向の力がかかり続けると、靴下が内側に回っていきます。

骨盤左変位で左の靴下が回る

立位で、

骨盤が左側に寄っているケース

を考えてみましょう。

骨盤に対して上半身(両肩)が右に寄っている、という言い方もできます。

このようなかんじです↓

骨盤左変位の図
骨盤が左、肩が右に位置しているケース

この場合、歩くときに体は右にねじれやすくなり(赤矢印)、

左足には外にねじる力がかかります(黄矢印)。

体は右にねじれ、左足に外への力がかかる
体は右にねじれ、左足に外への力がかかる

これが何歩も積み重なって、左足の靴下が回ります。

動画で確認

短い動画にしましたので、ご覧ください。

壁を使った矯正ストレッチ

動画の後半に紹介したのは、「壁を使った矯正ストレッチ」です。

体の歪みを直すには、ひねりのストレッチがもっとも効果的です。

基本的には両方行ってもらいたいですが、

上記のような骨盤左変位タイプの方は、

“左ひねり”をより多く行うとよいでしょう。

気づいたら行う、少なくとも1日に3セットは行いたいですね。

お風呂上りや、歯を磨くときなど、何かの行為と合わせると習慣づけやすいですよ!

原因はこれだけではない

もちろん上のケースは、ひとつの例に過ぎません。

実際には、ほかにもさまざまなケースや要因が考えられるでしょう。

  • O脚またはⅩ脚
  • 膝関節や股関節の変形
  • 脚長差

などなど。

ただ、上に取り上げた「骨盤変位」型はよく見られるものなので、特に紹介しました。

体の歪みは自分でも鏡でチェックできますから、下の記事も参考に、ご自分でも確認してみてください。

脱力ウォークとの関係

靴下が回ってしまう歩き方は、足に“ねじりの力”がかかっています。

その意味では、無駄な力みでもあります。

前回(シリーズ32回)の「肩幅の平均台のイメージ」なども参考に、

を心がけてみましょう。

少しでも靴下が回りにくくなれば、良い歩き方に変わっているといえます。

まとめ

コメント

  1. 吉田 より:

    はじめまして
    先生の過去ログすべて拝見いたしました。
    脱力ウォーク、目からウロコでした。
    私は数年前に足底筋膜炎になり約2年間、痛みに耐えながら歩くうちに完治した現在も痛みを庇う歩き方が抜けす、足に変な力が入りぎこちない歩き方になり困っていました。そこで脱力ウォークを知り、少しずつ取り入れてみたところ、歩き易くなってきました。ありがとうございました。今後はぎこちない階段の降りにも挑戦したいと思います。また、階段の降りる動作についても特集していただけたら幸いです。ブログ応援しています。

    • 森田忠志 より:

      吉田様

      はじめまして。
      なんと嬉しいコメントでしょう!お知らせいただき、ありがとうございます。

      足底筋膜炎も無駄な力みから生じることが多いと考えています。2年は長いですね。足の痛みは全身のバランスにも影響しますし、早く完治されることを願っています。

      脱力ウォーク、気長に取り組んでいただければ、徐々に馴染んでくると思います。「階段」の動作、課題としてありがたく受け取らせていただきます。
      大いに励みになります。感謝します。

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