足音が大きくなる原因は、「重心のぶれ」や「無駄な力み」です。膝や腰への負担も大きくなるので、できるだけ避けたい歩き方です。上体をまっすぐに立てて、力まずに歩くように心掛けると、足音が小さくなりますよ。
これまでも「足音を立てずに歩く」ことには、何度かふれてきました。
今回は、その点についてもう少し突っ込んで考えてみたいと思います。
「足音が大きい=衝撃が大きい」といえますから、そのような歩き方を続けていると、膝や腰などを痛めやすくなります。
ですから、できるだけ「足音の小さい歩き方」を目指しましょう。
足音が大きくなる歩き方
もりたカイロプラクティックでは、初回の検査の一環として「歩行」をみます。
「歩行」には、その人の身体のクセがよく表れるからです。
そのときに感じるのは、「足音が大きい」人が多いこと。
大きく分けて、次のような歩き方の人がよく見られます。
1.のめり歩き
やや前傾して、頭から突っ込むような歩き方です。
この歩き方が、いちばん大きな足音が出ます。
「バタン、バタン」と、床を足でひっぱたくようです。
重心が前のめりになっており、足を踏みしめることで身体を支えています。
2.横揺れ歩き
意外に多いのが、この歩き方。
肩が左右どちらかに揺れながら歩きます。
「バタ、トン、バタ、トン」と、足音が左右で異なるのが特徴です。
股関節や膝関節の痛みが強い場合や脳障害があるなどやむを得ないケースもありますが、特にそのような原因もないのに、歩くときのクセでそうなっている人も少なくありません。
3.腰落ち歩き
お腹(腰)が落ちて後ろ重心になっている歩き方。
「ザリザリザリ」と靴底を引きずるような音の人は、この可能性が高いです。
母指球に乗らずに、足を外に投げ出すような歩き方(寅さんみたいな!)です。
4.力み歩き
これは、ここまで何度もふれてきた地面を強く蹴って歩く歩き方です。
「ザッ、ザッ、ザッ」と勢いのある音がしますが、足の負担は大きくなります。
このように、重心が前後左右にぶれていたり、無駄な力みが入っていたりすると、足音は大きくなります。
上体を立てて力みなく歩く
では、上に挙げたような歩き方を改めて、「小さい足音」で歩くにはどうすればいいのか?
ひとつのコツが、「上体を立てる」ことです。
ポイントは、以前もふれた「お腹を軽く引き締める」こと。
お腹だけは“軽く”引き締めて、あとはどこにも力が入らないのが理想です。
(参考記事) 「脱力ウォークのすすめ(10)力を入れるべきところ」
上体を1本の棒のようにまっすぐに立てて、この棒が前後左右にぶれないように歩いてみましょう。
はじめは難しく感じるかもしれませんが、慣れてくれば、徐々にぶれが小さくなってきます。
すると、足音は小さくなっているはずです。
動画で確認
動画にしてみましたので、ご覧ください。
まとめ
足音が大きくなるのは、
- 重心が前後左右にぶれる
- むだに力む
のがおもな原因。
足音を小さくするには、
- お腹を軽く締めて上体をまっすぐに立てる
- 脱力する
常に意識するのは難しいので、思い出したときだけでも練習してみてください。
「次の曲がり角まで」とかで、十分ですよ!
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