こんにちは。院長もりたです。
もりたカイロプラクティックに来られる方のお悩みで3本の指に入るのは、やはり「肩こり」。特に女性は辛い肩こりを抱えている人が多いですね。
「ご家族に肩を揉んでもらったりしますか?」と聞くと、軽い不平を伴いつつ(笑)、よく次のように言われます。
(声1)「主人は凝らないひとなので、見当違いのところばかり押すんです」
(声2)「グイグイやってくれるのはいいんだけど、痛くて…」
(声3)「面倒臭そうにやって、『疲れた』ってすぐやめるんです」
いやぁ、双方ともご苦労様です(笑)
今回は、そんなご主人にも簡単にできて、しかも肩こりに効果抜群のペアマッサージをご紹介したいと思います。
肩こりに効く!「超簡単ペアマッサージ」のいいところ
このペアマッサージのすぐれた点は、以下のとおりです。
- 誰でも簡単にできる(こまかい技術は不要)
- それでいてツボを外すことなく、しっかり効かせることができる
- 受け手も、施術者もラク(力は不要)
- 小さな子どもでもできる
- 互いのスキンシップが図れて、良いコミュニケーションになる
どうです、いいことがいっぱいでしょう?
では、さっそくやり方をご説明しますね。
肩こりに効く!「簡単ペアマッサージ」のやり方
ペアマッサージですから、二人で「受け手」と「施術者」に分かれて行います。
やり方
- 受け手はリラックスできるよう「背もたれ付きの椅子」に座り、施術者は背後に回る
- 施術者は、前腕の肘に近い部分を、受け手の凝っている箇所に当てる(だいたいでOK)
- そのまま軽く体重をかけて、ジワーッと押圧する
- 受け手は、「もうちょっとこのへん」と反対側の手で誘導したり、「おお、いい感じ~」などとちょうど良い強さ加減を伝える
お気づきかもしれませんが、このやり方はよくあるマッサージのようにグリグリやりません。
静かに体重をかけて、ジワーッと押圧するだけです。
これだけでは分かりにくいので、もう少し詳しく、「3つのコツ」を挙げて解説しましょう。
コツ① 肘ではなく「前腕」で押圧する
押圧には、施術者の肘ではなく「前腕」を使います。「前腕」とは、肘から手首までの部分です。前腕のやや肘寄りのところを使って広い面で押圧します。
肘の先端で押そうとするとピンポイントで入り過ぎて、受け手は「痛い」です。なので、肘は深く曲げず、前腕を床に水平くらいの角度にして当てます。(肘の角度が90~100度くらい)
こうすることで、
★「広い面」で押圧できるので、コリをとらえやすくなる
★痛くないので、受け手もリラックスできる
というメリットが生まれます。
また、このとき手のひらは「上向き」にして押圧するとやりやすいです。
コツ② 力で押さず、軽く「体重」を預ける
力でゴリゴリやると、受け手が痛いだけでなく、施術者も疲れてしまいます。また、筋肉を傷めて「揉み返し」の原因にもなります。
前腕を当てたら、軽く「体重」を預けましょう。
体全体で、ジワーッと乗っかる感じです。
あくまで軽くですよ!それでも十分“効く”はずです。
コツ③ 受け手が誘導したり、加減を伝える
受け手は、押してもらいたい箇所や強さ加減を上手に伝えましょう。
たとえば左側を押してもらっているときは、空いている右手で、施術者の肘を「もうちょっとこっち」と誘導してあげます。ちょうどいい箇所に当たったら、自然に「おーほっほっほっほ」と反応したくなります。
子どもにやってもらうやり方は?
先にも述べたように、このペアマッサージは小さなお子さんでも簡単にできます。実際私は、8歳の娘に教えてやってもらいますし、これがまたよく効くんです!
やり方は簡単。
椅子や台を置いて、そこに立ってやってもらうだけです。
こんな感じ↓
「はぁ~、気持ちいいわ~、クゥ~最高~!」とやや大袈裟に喜んであげると、子どもも嬉しくなって、より一層頑張ってくれます(笑)
注意点
最後に、注意点をもう一度確認しておきます。
一番気をつけていただきたいのは、施術者が体重をかけ過ぎないことです。受け手のひとは、重すぎると感じたり、腰に負担を感じたりしたら、施術者に「強過ぎ」であることを伝えてください。
互いが協力しながら、ちょうど良い加減を探してくださいね。
※年配者に行う場合は、特に注意してください。強い押圧は“厳禁”です。脊椎の「圧迫骨折」につながりかねません。
マッサージは、相手が負担に感じず、「快い」と感じることが最優先です。これを「快(かい)の原則」といいます。間違っても、「ほぐさんといけんのじゃ~!」と無理矢理行なわないようにしましょう。
まとめ
ちょっと怖い話になってしまいましたが、このペアマッサージ、ほんとに簡単で効きますから、ぜひやってみてください。
互いのスキンシップが図れて、きっと体がほぐれる以上のすてきな効果があります。みなさんのご家庭に、笑顔が咲くことを願っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
コメント