脱力ウォークのすすめ(8)胸鎖関節から腕を振る

脱力ウォーク8胸鎖関節から腕を振る

伸びやかに腕を振って歩くコツは、「胸鎖関節」を意識することです。ほとんどの人は腕が肩先から動くと思っていますが、実際には胸鎖関節から動いています。胸鎖関節からの長い腕をイメージして歩くだけで、腕の振りが伸びやかになり、その結果脱力した歩きに変わります。

前回は、「腕は後ろに大きく、45°まで振ってみよう」というお話でした。

脱力ウォーク(7)腕振れてますか?

そのなかで、力まずに、ゆったり伸びやかに振りましょうと書きました。

そこで今回は、腕をゆったり伸びやかに振るコツをご紹介します。

腕はどこから動く?

私はよく、

「腕ってどこから動いていると思いますか?」

と質問します。

すると、100%の人が「ここ」と肩先を指差します。

みなさんが思う腕の始まりの位置

もちろん、間違いではありません。

英語の「Arm」も肩先から手までを指しますし。

しかし、解剖学的にみると、腕の始まりは肩先ではありません。

解剖学的には、腕は「胸鎖関節」から始まっています。

文字どおり、「胸骨」と「鎖骨」がつながる関節です。

ごいっしょに自分の胸鎖関節を、さがしてみましょう。

  1. 左手で右の鎖骨に触れます
  2. のど元のほうまで鎖骨をたどり
  3. 胸骨とつながる辺りのボコッとした箇所
  4. ここが鎖骨の端っこ「胸鎖関節」の位置です
胸鎖関節の位置
胸鎖関節

腕は鎖骨を介して「胸鎖関節」ではじめて体幹につながります。

骨格模型で腕をはずすと、「胸鎖関節」からはずれる、ということです。

胸鎖関節の動きを感じよう

つぎに、腕が「胸鎖関節」から動いていることを感じてみましょう。

左手で右の胸鎖関節に触れたまま、右腕を上げてみてください。

腕を上げて胸鎖関節の動きを感じる

今度は、前後に大きく動かしてみてください。

胸鎖関節の動きを感じながら腕を振る

「胸鎖関節」がグリグリと動くのがわかったと思います。

このように、腕は肩先からでなく、「胸鎖関節」から動いています。

ですから、「鎖骨も含めて腕」といえます。

胸鎖関節からの長い腕をイメージする

それができたら、「胸鎖関節」から長~い腕が伸びているイメージで、両腕を大きく振ってみましょう。

胸鎖関節から両腕を振ってみる

すると、腕の振りが肩先から振っていたときよりも、ずっと伸びやかになりますね。

最後に、その腕の振りで歩いてみてください。

長い腕をイメージして歩く

腕の振りがゆったりした伸びやかなものになり、前回お伝えした「歩幅が自然に広がる」感覚がより容易に得られると思います。

そのとき、もちろん足は?

脱力できています!

まとめ

いかがでしょうか。

「胸鎖関節」からの長い腕を意識するだけで、腕の振りが変わり、歩きが変わります。

おもしろいですね!

  • 解剖学的には腕は「胸鎖関節」から始まる
  • 「胸鎖関節」の動きを感じよう
  • 「胸鎖関節」からの長い腕をイメージして歩こう

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