ワッサーマンの歯車

この図は、「ワッサーマンの歯車」と呼ばれるものです。

からだが、酸素を取り込んで二酸化炭素を排出する、その過程を図式化しています。

シンプルですが、からだの仕組みを理解する上で、とてもためになります。

わたしたちのからだが「運動」するときには、骨格筋の細胞内にある「ミトコンドリア」(一番下に描いたパンみたいなやつ)で「ATP(アデノシン三リン酸)」が産生されます。そのときに「酸素」が必要になります。

  1. 酸素は、まず肺に取り込まれて、血液に受け継がれます【外呼吸】
  2. つぎに「心臓」から血液にのって、全身に運ばれます
  3. 骨格筋細胞で酸素をエネルギーに変え、二酸化炭素を排出します【内呼吸】
  4. 二酸化炭素が血液にのって「心臓」に戻り、
  5. 「肺」から外に吐き出されます【外呼吸】

大きく、

  • 鼻・口から肺までの外呼吸の部分を「呼吸器」
  • 心臓から全身に運ばれる部分を「循環器」
  • 骨格筋細胞でエネルギー消費する内呼吸の部分を「運動器」

と分けることができます。

たとえば、からだを動かすほど「運動器」の歯車が速く回り、すると「循環器」と「呼吸器」の歯車も速く回ります。

心臓はバクバクし、呼吸も荒くなるので、体験的によくわかりますね。

それぞれの歯車がうまく循環してはじめて、「運動」が成り立つわけです。

逆にいえば、どれか一つでも歯車が回りにくくなると、循環がうまくいかなくなって、「運動」が難しくなります。

わたしたちが心がけておくべきことは、少しずつでも「運動」を継続し、3つの歯車の循環をつねに巡らせておくことです。

機械でも長い間動かさずにいると、軋んだりしてうまく動きませんよね。

からだも同じです。

ガンガンに動かす必要はありませんが、少しずつでも動かして、「呼吸器」「循環器」「運動器」の連動性を保っておきましょう。

「あ、ちゃんと動かしておかないといけないな」と、思っていただけたら嬉しいです。

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