股関節痛

もりたカイロプラクティックには、「変形性股関節症」の診断を受けた方が多く来院されています。

どのような方が来られるのか、何をするのか、などについてご説明します。

患者さんの4つのタイプ

来院される変形性股関節症の患者さんは、大きく次の4つのタイプに分けられます。

  1. 痛みをなんとかしたい(手術まではすすめられていない)
  2. 手術をすすめられているが、時期を遅らせたい(または回避したい)
  3. 手術を予定しているが、それまでにケアしておきたい
  4. 手術後のケア

「変形性股関節症」の患者さんの悩みは、痛みだけではありません。将来への不安、焦り、孤独感なども深刻であり、この点が腰痛や肩の痛みなどとは違うところです。

そして、そのような精神的なストレスも、痛みを増幅させる要因となります。

このほかによくある訴えは、以下のようなものです。

  • 立ち上がるときや、歩き始めが痛い
  • 長い時間歩くと痛む
  • 家に帰るとすぐにへたり込む
  • 脚が開きにくくなってきた
  • 股関節で音がよく鳴る
  • スーパーが広く感じる
  • 車の乗り降りで痛む
  • 寝返りで痛み、目が覚める

特に、あぐらをかく時のように脚を開くことが難しくなってきたり、以前よりパキパキと関節音が鳴るようになったと感じる方は、要注意です。

まだ病院で診てもらっていなければ、一度整形外科を受診することをおすすめします。レントゲン検査等で、現状を把握しておくことはたいせつです。

もりたカイロプラクティックで行なうこと

もりたカイロプラクティックでは、次の3つのことを行なっていきます。

  1. 筋肉をゆるめる(トリガーポイントセラピー)
  2. 関節をゆるめる
  3. 体操や生活習慣の指導

1.筋肉をゆるめる(トリガーポイントセラピー)

たしかに、痛みのおおもとの原因は「関節の変形」にあるでしょう。しかし、痛みのすべてが「関節(骨)の問題」から生じるわけではありません。

「筋肉の問題」からくる痛みもあるのです。

筋肉の問題とは、「トリガーポイント」です。

トリガーポイントとは筋肉にできる「硬結」、つまり「強いこり」のことで、その箇所だけでなく離れたところにも痛みを生じさせる特徴があります(関連痛)。

もりたカイロプラクティックでは、独自の手技「トリガーポイントセラピー」により、トリガーポイントをやわらげ、症状の改善を図ります。

股関節に関する筋肉では、

  • 前部/腸腰筋、大腿直筋、大腿筋膜張筋など
  • 側面部/小殿筋、中殿筋、腸脛靭帯、内転筋群など
  • 後部/大殿筋、梨状筋、その他外旋筋群、ハムストリングなど

のトリガーポイントを入念にほぐすことが重要になります。

※トリガーポイントについては、「トリガーポイントセラピー」のページも参考にしてください。

ほぐれれば筋力が出る

病院ではよく「筋力トレーニング」が指導されます。横向きになって脚を上げる「中殿筋」のトレーニングや、クッションをももに挟む「内転筋」のトレーニングなどが代表的です。

理論的には正しいのですが、私は、このような“筋トレ”にも注意が必要だと考えます。

理由1・効果を実感しにくい

痛みが強かったり、慢性化しているとき、その周辺の筋肉はかならず硬くなっています。

そして、重要なポイントは、「硬くなった筋肉は力が出にくい」ということです。

硬くなった筋肉をいくらムチ打って“鍛えよう”としても、疲労するだけでなかなか効果が上がりません。例えて言えば、風邪で高熱がある人に向かって「がんばってマラソンを走れ」と言っているようなものです。

このようなときにまず第一にすべきことは、しっかり休ませてあげることです。

具体的に言うと、筋肉をほぐして血流を良くしてあげることになります。

血流が促されれば筋肉は元気になり、フワッと軟らかくなります。そうすれば、またギュッと収縮することもできます。

この収縮する力が「筋力」です。

つまり、無理に“鍛えよう”とか“筋肉をつけよう”などとしなくても、ほぐれれば、本来持っていた筋力を発揮できるのです。

体がほぐれて「軽く感じる」のは、体を支える筋力が回復するためでもあります。

理由2・ストレスになる

“筋トレ”を私が積極的にすすめない、もう一つの理由がこれです。

みなさん、なんとか良くなりたいと、一生懸命取り組みます。しかし、なかなか思うような効果が上がらないとどうするでしょう?

まじめな人ほど、自分を責めるのです。筋トレをさぼったからだ、筋トレがまだ足りないんだ・・・。これが余計な精神的ストレスになります。

そして、先ほども述べたように、ストレスは痛みを増幅します。

「~しなければならない」「~しないとダメだ」といった思考はストレスにつながり、ひいては痛みにつながるということです。

「いったんトレーニングは忘れましょう」と告げると、みなさんほっとした表情になります。気持ちがゆるまなければ、筋肉はゆるみません。

では、何もしなくていいのかというと、そうではありません。

もりたカイロプラクティックでは、無理なくできて効果も出やすい運動法をご指導します。

2.関節をゆるめる

トリガーポイントセラピーで筋肉をじゅうぶんにゆるめてから、次に「関節の動き(可動性)」を改善していきます。

変形性股関節症では、

  • 外に開きにくい
  • 内に捻じると痛い
  • 脚が上がらない(曲がらない)

など、動きが大きく制限されています。

この硬くなった関節を、手技により少しずつゆるめていきます。

3.体操や生活習慣の指導

施術で痛みがやわらいだとしても、日頃の生活の中で予防に努める必要があるのは言うまでもありません。そこで、予防に効果的な体操や生活習慣上の注意点などをアドバイスします。

  • 歩き方
  • 靴の選び方・履き方
  • 杖やウォーキングポールの使い方
  • ほぐしグッズの使い方

などを、個々の状態に応じてご指導いたします。

トリガーポイントセラピー施術動画

患者さんのお声

関節を守っていくために、できることはいろいろあります。
参考までに、股関節痛の方からお寄せいただいた体験談をご紹介します。

「台所仕事も立ったままでこなせる」(N.S様、50代女性)

知人の紹介で初めて森田先生の所を訪れた時、私の変形性股関節症の痛みはひどく、長い距離が歩けないのはもちろん、家の中でも物につかまりながら移動し、台所仕事もいすにすわってやっているような状態でした。
長年痛い所をかばいながらの動作を続けてきたので体がカチカチに凝り固まっていたのでしょうか。最初の施術の時はもう痛くて痛くて・・・。「もう、やめて~!!」と、叫んでいました(心の中で)。
2回、3回と通ううち、少しずつ痛みも体も軽くなり、少しずつ歩けるようになり、台所仕事もいつの間にか立ったままでこなせるようになっていました。
無理をしたあとや寒さなど、その日によって調子に波はありますが、今は月1回おしゃべり好きな(失礼、、)先生に、心と体をほぐしてもらっています。
これからも、よろしくお願い致します。

「しんどくなったらもりたカイロ」(H.T様、50代女性)

数年前、痛みで歩くことがしんどくて「もりたカイロに行けば何とかなる。」をお守り代わりに頑張っていた頃、そしてすがる思いで「もりたカイロ」の扉をくぐった頃を思い出すと、現在が夢のようです。
毎回ほぐしていただきながら、沢山のお話をさせていただきました。そして、心と体の両方の痛みを楽にしていただきました。回を重ねるごとに、院長先生から少しずつ前向きな気持ちをいただきました。 手術に向かうとき、そして今回の就職。そっと背中を押して下さったと思っているのですよ。
今は股関節の痛みもなく、少々通勤に時間はかかるものの、すべてはリハビリにつながると思い、職場へ向かっています。「しんどくなったらもりたカイロ!」がお守りです。本当に有難うございます。

 「股関節に詳しいので安心」(A.K様、50代女性)

私は変形性股関節症で、森田先生には長くお世話になっています。
股関節に詳しいので安心してみていただけます。痛い状態でいっても、施術後は足が軽くなり、痛みも和らぎます。行事の前には特に力強い味方です。
開放感のある清潔な室内で、心地良い音楽を聞きながら、明るい先生に施術していただくと、緊張していた体全体もスッとほぐれます。これからもどうぞよろしくお願いします。

「心身ともほんとに楽に」(K.S様、50代女性)

私は3年前、変形性股関節症とわかりました。昨年歩くのが痛くて“ワラをもつかむ”ような気持ちでお友達に「もりたカイロプラクティック」を紹介して頂きました。
その頃、“どうして痛いのか”“どうしたらいいのか”わからなかった私に、先生は施術の間、股関節症のことをいろいろ話して下さり、また歩き方や身体にあったストレッチ、参考になる本から足に良い靴屋さんまで、 質問するとなんでも教えて頂きました。
お蔭様で気持ちも落ち着き、施術して頂いた後は身体も癒されて、今は心身ともほんとに“楽”になりました。森田先生、ありがとうございます!

「ワラは今や太いロープに」(N.K様、60代女性)

二年前に 股関節がズクズクと痛み整形外科へ。「手術するしかありません」診察室で放たれた一言。「エッ?!手術~ゥ?!」「手術はイヤだよォ~」と家族に切に訴える。
「牛田にもりたカイロプラクティックっていうのがあるよ。行ってみれば?」娘がPCで調べて教えてくれた。「カ、カイロプラ・・・、何それ?」カイロプラクティックの何たるやも知らず、失礼ながら「ワラにもすがる思い」で戸を叩いた。
そうして2~3ヶ月後、トリガーポイントへの刺激は痛みから快感へ。血の巡りもよくなり、股関節も疼かなくなった。 オッ、いい感じ、いいよ、いいよ。初めのワラにもすがるの「ワラ」は、今や「太いロープ」にかわっている。
そしてこの頃は、体のサビ落としに、固くなった節々のメンテナンスに、時にストレス解消に、通わせてもらっている。先生の優しさや話題の豊富さに癒される1時間が楽しみである。

「相乗効果でだんだん良くなっていく」(I.R様、70代女性)

私は友達の紹介で平成26年7月より週1~2回、牛田のもりたカイロプラクティックの森田先生にお世話になっております。
三年前に右股関節が痛く、整形外科を受診しました。レントゲンを撮り、診察の結果、骨盤と骨頭の間が狭くあと5年しかもたないし手術ですと言われ、体重を減らし筋肉をつけなさいとの由、大変ショックで藁をもつかむ思いで、丁度その頃森田先生を紹介されました。
「切らずに股関節を治す」と言う本(※)を紹介されましたし、先生に股関節の奥の筋肉と全身をもみほぐしていただくと痛みが消え、とても楽になりました。1日目にして大変気に入りました。森田先生はお若いし、明るいし、まず牛田小学校出身で私の後輩であり、話題豊富で、施術1時間はあっという間です。
プールで水中歩行週2回行っていますし、相乗効果でだんだん良くなっていく感じがします。
今ではずっといつまでも先生にお世話になろうと思います。先生よろしくお願い致します。

※ご紹介したのは『その股関節痛、切らずに治せます!』(矢野英雄/マキノ出版)という本です。

まずはお気軽にご相談ください

股関節痛は、長期化するほど外出も少なくなりがちで、前述のように不安感や孤独感が増していきます。

もりたカイロプラクティックでは、基本的に「あれもダメ、これもダメ」の方向ではなく、できるだけやりたい事をやっていただきたいと考えています。

また、単純に「筋肉を鍛えよう」とするのではなく、血流を回復することで「疲れた筋肉を元気にしてあげる」ことを重視しています。

もりたカイロプラクティックに来れば痛みがまったく消えるとか、手術は必ず回避できる、などとは言えません。

ただ、手術するにせよ、しないにせよ、できることはいろいろあります。

まずは、お気軽にご相談ください。


◆以下のページも参考にしてみてください。
 → 「トリガーポイントセラピー」

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