きれいに立つ、歩く、そのためにたいせつなことは「母趾球・小趾球・踵」の3点を意識することです。とくに重要なのは「母趾球」。今回ご紹介する「母趾球にのりながら歩く練習」をしてもらえば、歩きが格段に美しくなり、身体もラクになりますよ。
目次
片足で26個の骨がある
足の骨は片足で「26個」(種子骨は除く)あります。(冒頭画像)
- 足根骨(7個)/踵骨、距骨、舟状骨、内側・中間・外側楔状骨、立方骨
- 中足骨(5個)/第1~5中足骨
- 趾骨(14個)/基節骨5個、中節骨4個(母趾のみ無い)、末節骨5個
「足根骨」はお城の石垣のように絶妙に組み合わさっています。
3つのアーチ
足根骨と中足骨で、
- 内側縦アーチ
- 外側縦アーチ
- 横アーチ
の「3つのアーチ」がつくられています。
外側や横のアーチは意識しにくいかもしれませんね。
ちゃんと作られた靴はこれら「3つのアーチ」を維持する設計になっています。
ただし「正しいサイズで正しく履く」のが前提です。
3点を感じて立つ
「3つのアーチ」を確認したら、それぞれの基点を意識して立ってみましょう。
- 母趾球
- 小趾球
- 踵骨
を感じながら両足で立ちます。
このときもっとも意識して欲しいのは「①母趾球」です。
姿勢が崩れているひとは母趾球に乗れていません。
母趾球に乗ると、背すじが伸びます。
母趾球を感じて歩く練習
「母趾球を感じて歩く練習」をしてみましょう。
母指球を感じる
「母趾球(親指のつけ根)を感じて立つ」ためにコインを使います。
2枚のコインを床に置き、それを母趾球で踏むように立ちます。
「ふむふむ、ここが母趾球だな」と感触を味わってください。
歩くときにもその感触をイメージすると、母趾球にのりやすくなります。
片脚立ち練習
次に、「母趾球にのりながら歩く」フォームを練習します。(私はこれを「歩く素振り」と言っています)
- 1歩踏み出して体重を乗せ
- 元に戻る
- 左右交互に繰り返す
1.のときに頭から足まで「1本のライン」になるようイメージして立つのがポイントです。このとき後ろの踵は上がります。
連続して歩いてみる
「1本のラインで立つ」意識ができたら、そのまま歩いてみましょう。
正しい歩行は、この連続動作になります。
「1本のラインで立つ」ことをイメージして、一歩ごとに止まりながら歩いてみてください。
「母趾球にのる」のも忘れずに。
鏡に映しながら行うと、いい練習になります。
スマホで「動画を自撮り」するのもおすすめです。
まとめ
- 足には26個の骨がある
- 3つのアーチがある
- 母趾球・小趾球・踵の3点を感じる
- 「歩く素振り」でフォームを覚える
- 1本のラインの姿勢を意識して歩く
今回ご紹介した歩き方を日頃から意識することで、歩きが格段にきれいになり、身体もラクになります。
ぜひお試しください。
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