
「患者さんによくお話しすること」、シリーズ2回目は【山登りの法則】です。体の変化はエスカレーターのようにスーッと上がるものではなく、山登りのように上がったり下がったりしながら徐々に上がっていくんですよ、というお話です。

いままで施術のたびに調子良くなってたけど、今回はちょっとまた戻っちゃったみたい・・・

大丈夫。そういうもんですよ。体が変わっていくのは「エスカレーター式」じゃなくて「山登り式」ですから

「エスカレーター」とか「山登り」とか、どういうことですか?

「エスカレーター式」というのは、施術を受けるごとに右肩上がりにスーッと改善されていくイメージです。こんなかんじに↓


これに対して「山登り式」というのは、上がったり下がったりをくり返しながら、トータルではだんだん上がっていくイメージですね↓


ふむふむ、それで?

もちろん毎回改善が実感できる「エスカレーター式」になるほうがいいし、私もそうなるよう努めてはいますが、現実はそう簡単ではありません

そりゃそうでしょうねぇ

やはり生身の体、調子の良い時もあれば悪い時もあるのが当たり前です

たしかに

それに体は長い間慣れ親しんだ状態に戻ろうとする性質もあります。良い循環に入るまでは、上がったり下がったりといった“揺れ”をくり返すもの。
だけど、総合的には着実に上がっている。「山登り」と似ていますね

そっかー。つい良くなりたい思いから、気持ちが焦ってたのかもしれませんね

まあ、無理もないですけどね。ただ、目先の調子に一喜一憂しないで、ある程度気長に取り組んだほうが、結果として改善しやすいのは事実です。
調子悪い時は「こんな日もあるか」と考えて、ゆっくり山を登っていきましょうね

はーい、“焦りは禁物”ですね!
次回は、今回の内容と関連する「ボトムアップの法則」について書いてみます。
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