「10°歩き」とは10°のけ反った姿勢で歩きだす歩き方をいいます。「10°歩き」をすることで姿勢が整い、足の力が抜け、呼吸がらくになります。ふんぞり返っている気がしますが、実際にはそれでようやく真っ直ぐに立つことができます。
きょうご紹介する歩き方は、私も日頃から実践しているもので、「10°歩き」と呼んでいます。
目次
10°歩きのやり方
やり方は、単純。
- 一度グイーッとのけ反って
- 完全に戻しきらずに10°残しておき
- そのまま歩き始める
というもの。
こちらの動画をご覧ください↓
ポイントは、10°残したまま(上向きのまま)歩き始めることです。
脳の錯覚を逆利用
「えー、なんかヘンじゃないですか~?」
という声が聞こえてきそうですが、
これで歩き始めると、歩いているうちに頭が肩の真上にきて“ちょうど良い姿勢”になります。
ほとんどの人は、頭が肩より前に突っ込んだ姿勢で歩いています。
そして、脳はその姿勢を「正常」と認識しています。
ですから、頭が肩の真上の正しい位置にくると、あたかものけ反っているかのように錯覚するわけです。
であれば、最初からのけ反っているくらいで歩けばいい。
実際、10°のけ反って歩いていても、ちょうど良い姿勢に落ち着きます。
「うっそ~」と思う方は、部屋の中でもいいので試してみてください。
鏡またはガラスに映る自分を横目で確認すると、思ったより頭が肩の真上にあるはずです。
のけ反っているどころか、きれいな歩き方になっているでしょう。
10°歩きの利点
この歩き方の利点としては、つぎのようなものが挙げられます。
- 足の力が抜ける
- 肩の力が抜ける
- 美しい歩きになる
- 呼吸がらくになる
- 気持ちが晴れやかになる
- 寒さもへっちゃら
頭が前に突っ込むと、重心が前がかりになるので、前足部(足底の前半分)に重心がかかります。
前足部に重心がかかると、ふくらはぎは緊張します。
10°歩きをすることで、重心がやや後ろにいき、ふくらはぎの緊張がなくなります。
また、胸が開くことで呼吸がらくになります。
頭が突っ込んだり、下を向いて歩いているときには気づきません。
上を向いて歩いてはじめて、呼吸が変わることに気づきます。
あと、最近気づいたのですが、
寒さにも強い気がします。
寒いと、つい背中を丸めてしまいますよね。
それと反対の姿勢になることで、かえって寒さを弾き飛ばしてくれます。
まとめ
10°歩きは、外を歩きながら、周りには気づかれずに行うことができます。
私は、歩きながら、何度もこれで体勢を整えています。
みなさんも、隠れた習慣にしてみるといいですよ。
そのうち、「歩き方がきれい」って言われるかもしれませんよ!
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