脱力ウォークのすすめ(25)10°歩き

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「10°歩き」とは10°のけ反った姿勢で歩きだす歩き方をいいます。「10°歩き」をすることで姿勢が整い、足の力が抜け、呼吸がらくになります。ふんぞり返っている気がしますが、実際にはそれでようやく真っ直ぐに立つことができます。

きょうご紹介する歩き方は、私も日頃から実践しているもので、「10°歩き」と呼んでいます。

10°歩きのやり方

やり方は、単純。

  1. 一度グイーッとのけ反って
  2. 完全に戻しきらずに10°残しておき
  3. そのまま歩き始める

というもの。

こちらの動画をご覧ください↓

ポイントは、10°残したまま(上向きのまま)歩き始めることです。

10°歩き

脳の錯覚を逆利用

「えー、なんかヘンじゃないですか~?」

という声が聞こえてきそうですが、

これで歩き始めると、歩いているうちに頭が肩の真上にきて“ちょうど良い姿勢”になります。

ほとんどの人は、頭が肩より前に突っ込んだ姿勢で歩いています。

そして、脳はその姿勢を「正常」と認識しています。

ですから、頭が肩の真上の正しい位置にくると、あたかものけ反っているかのように錯覚するわけです。

であれば、最初からのけ反っているくらいで歩けばいい。

実際、10°のけ反って歩いていても、ちょうど良い姿勢に落ち着きます。

「うっそ~」と思う方は、部屋の中でもいいので試してみてください。

またはガラスに映る自分を横目で確認すると、思ったより頭が肩の真上にあるはずです。

のけ反っているどころか、きれいな歩き方になっているでしょう。

10°歩きの利点

この歩き方の利点としては、つぎのようなものが挙げられます。

  • 足の力が抜ける
  • 肩の力が抜ける
  • 美しい歩きになる
  • 呼吸がらくになる
  • 気持ちが晴れやかになる
  • 寒さもへっちゃら

頭が前に突っ込むと、重心が前がかりになるので、前足部(足底の前半分)に重心がかかります。

前足部に重心がかかると、ふくらはぎは緊張します。

10°歩きをすることで、重心がやや後ろにいき、ふくらはぎの緊張がなくなります。

のめり歩き

また、胸が開くことで呼吸がらくになります。

頭が突っ込んだり、下を向いて歩いているときには気づきません。

上を向いて歩いてはじめて、呼吸が変わることに気づきます。

あと、最近気づいたのですが、

寒さにも強い気がします。

寒いと、つい背中を丸めてしまいますよね。

それと反対の姿勢になることで、かえって寒さを弾き飛ばしてくれます。

まとめ

10°歩きは、外を歩きながら、周りには気づかれずに行うことができます。

私は、歩きながら、何度もこれで体勢を整えています。

みなさんも、隠れた習慣にしてみるといいですよ。

そのうち、「歩き方がきれい」って言われるかもしれませんよ!

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