前回の記事で、「脱力ウォーク」では足の力を抜くだけでなく、上半身の力も抜きましょう、ということを書きました。
今回は、それと関連する内容です。
もしかすると、これこそが「脱力ウォーク」の最大の効果であり目指すところではないかと思うほど大事なところです。
結論を言ってしまいましょう。
「足の力を抜くと、全身の力が抜ける」
これです。
この言葉を聞いて、マニアックな方はピンとくるかもしれません。
実は、あのイチロー選手も似たようなことを言っているのです。
イチロー選手は、同郷の先輩・稲葉篤紀さんとの対談の中で、肩の力を抜こうとしても難しく、「 膝の力を抜いたら肩も抜ける 」と語っています。
さすがに身体感覚の優れたイチロー選手です。
これはぜひ実践してみていただきたいのですが、やってみるとたしかにそのとおりです。
足、特にふくらはぎの力を意識的に抜いてみると、肩をはじめとする上半身も脱力できます。
なぜそうなるのか。
手元の専門書などを開いてみたのですが、確かなことはわかりませんでした。(この点について、参考になる文献などがあれば、ぜひ教えてください)
肩に力が入っているなと意識することはあっても、足に力が入っていると意識することはほとんどありません。
いわば、足の力みは盲点です。
だからこそ、足の力を意識的に抜くことが、全身の脱力につながりやすいのではないでしょうか。
私は、歩くときはもちろんのこと、施術中やこうしてパソコンに向かうときでも、足の脱力を意識しています。
すると、全身的に力が抜けます。
「脱力ウォーク」では、足の力みがとれるだけでなく、上半身の力みも抜けてきます。その意味で、肩こり対策としても有効といえます。
肩こりに悩まされている人や、身体が緊張しやすい人は、ぜひ足の脱力を習慣づけてみてください。
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