ここでは姿勢の改善についてご説明します。
- 猫背姿勢の怖さ
- もりたカイロプラクティックで行うこと
1.猫背姿勢の怖さ
猫背が健康に悪いということは、多くの人が知っています。では、具体的にどのような点で悪いのでしょうか。
首こり・肩こりになりやすい
猫背の人は、頭が肩よりも前に突っ込んでいます。理想は耳の穴が肩の真上に位置することですが(下図B)、猫背の強い人ほど耳が前方にあります(下図A)。
Bの理想的な姿勢では、背骨の上に頭が乗るため、骨で頭を支えることができます。
ところがAの姿勢になると、背骨の支えが効かず、首から背中にかけての筋肉が重い頭(4~6キロ)を後ろから支えることになり、絶えず緊張を強いられます。この状態が長期間続くことで首や背中の筋肉が硬くなり、慢性的な首こり・肩こりができあがります。
首肩のこりは、やがてトリガーポイントとよばれる頑固な硬結となります。トリガーポイントはその名の通り「痛みの引き金点」で、離れた部位にも痛みを生じさせます(関連痛)。
慢性頭痛の多くはトリガーポイントからの関連痛です。
また、頭が前に突っ込む姿勢になると、頸椎の緩やかなカーブが失われ、いわゆる「ストレートネック」が進みます。将来的に頸椎症などになりやすく、首の痛みやめまい、腕のしびれといった症状にもつながりかねません。
呼吸が浅くなる
猫背では、実は首肩がこることよりもっと重大な問題があります。それは、「呼吸が浅くなる」ことです。
猫背の人は、
- 頭が前に突っ込んでいる
- 両肩が前に丸まっている(前肩)
という特徴があります。この二つはセットです。
前肩の人は、胸筋群(大胸筋・小胸筋)が短くなり、かつ硬くなっています。そのため肩が前方に巻き込まれます。この状態は、深呼吸をするときの逆の姿勢です。胸郭が十分に拡がらないため、ゆったりとした大きな呼吸が難しくなり、浅い呼吸が習慣づきます。これでは十分な酸素を取り込めず、体にとってダメージとなります。
放っておくと進行する
猫背は、放っておいてそのまま変わらないのであればよいのですが、たいていの場合は徐々に進行します。つまり猫背の人ほどさらに猫背が進んでしまいます。(椎間板の変性などが関係しますが、詳しい説明は省きます)
5年後、10年後、20年後にどうなっているか。
猫背が長年続くと胸郭そのものもつぶれた形となり、中高年以降、心肺機能にますます支障をきたしかねません。できるだけ早い時期から改善に取り組むことが大切です。
もりたカイロプラクティックで行うこと
当院の施術では、
- まず手技によりトリガーポイントをほぐします
- 次に背骨を中心に関節を柔軟にします
- 最後に、姿勢改善のための体操法やウォーキング法をご指導します
ひと口に「猫背」といってもさまざまなタイプがあり、年齢や体の硬さなど千差万別です。それぞれの状態に応じて施術します。
また、猫背の原因が実は大腿部の硬さにあるといったこともよくあります。真の原因を突き止め、的確にアプローチするために、全身施術を基本とします。
「筋肉」と「関節」そして「日常生活での動作」、この3点からアプローチすることで体の効果的な改善を図っていきます。
なお、お子さまの姿勢のご相談もよくお受けします。遠慮なくご相談ください。
◆以下のページも参考にしてみてください。
→ 「トリガーポイントセラピー」
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