歳を忘れて働く

「ひゃ~、寒いね~。ふところはもっと寒いが。ワッハッハー」

きょうも元気なS社長、入って来るなり何かしらの冗談を飛ばす。

S社長のひとことシリーズでも作りたいくらいだ。

もう70になろうかというお歳だが、ますますパワー全開、やりたいことがありすぎて大変らしい。

「ま、金は無いけどね。ワッハッハー」

いまも大きな夢に向かって邁進しておられる姿に、いつもこちらが元気をもらっている。

「こないだもね、同級生が『まだ仕事しよるんか』言うけえ、『は?いまナンボかいの』思うたんよ。歳のことすっかり忘れとったわ」

歳を忘れて働けるって、すばらしい。

「わしゃあね、たぶん103歳まで生きて、コロッといくんよ」

すでに予言済みだ。

最近は、従業員にまで「もりたさんのとこ、行ってこい」と命じて(?)くださり、何名か来られている。

「あいつら、わしが金出すとも言うてないのにから、ありがとうございます言いやがるんじゃけえ困ったもんよ。
ちいと図体のデカいおばちゃんが来るけ、よろしゅう頼んます。ワッハッハー」

従業員のみなさんもS社長を尊敬し、慕っておられることは、お話ししていてわかる。

「人生、七転び八起きよ。失敗しても、またやりゃええんじゃけ。借金はたまるけどね、ワッハッハー」

こんなS社長の話をいつも聞いているものだから、たまに40くらいの人から「歳のせいか・・・」なんて言われるとズッコケそうになるのだ。

なんだか書いているだけで元気出てきた。

負けずに、がんばろー。

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