前回、「足の重さを感じて歩こう」というタイトルで書きました。
重さを感じようとすることで自然に脱力ウォークができる、というのがポイントでした。
これは何も足に限った話ではなく、腕の重さも感じようとするとさらに良いですよ、というのが今日のお話です。
重さを感じながら腕を前後に振ることで、力みの抜けた腕振りができ、全身を伸びやかに使って歩くことができます。
重さを感じて腕を振ってみよう
さっそく練習してみましょう。
①その場で立って、両腕の重さを感じながら前後に大きく振ってみます。
ゆったりと、伸びやかに、イッチ、ニ、イッチ、ニ!

②そこに軽く膝の屈伸や踵の上げ下げを入れてみましょう。
はい、イッチ、ニ、イッチ、ニ!

③最後に、軽く足踏みしてから歩いてみましょう。
イッチ、ニ、イッチ、ニ!

どうですか?力が抜けて、ラクに歩けるでしょう。しかも全身を大きく使うことができているはずです。
腕振りで気になること
私は、患者さんによく歩いてみてもらいますが、9割以上の人は腕がしっかり振れていません。
ほとんど止まって動かない人さえ珍しくありません。ご本人はそのことに気づいていないのです。
動くはずのところが動いていないとすれば、それがその人の「ブラインドゾーン」であり、問題を抱えている箇所です。
したがって、腕が振れていない人は、肩こりや、肩の痛みを抱えている可能性が高いといえます。
重さを感じて振り子ウォーク
さて、こんなイメージはどうでしょう。
両手と両足、計4本の振り子がついていて、体幹には歯車があります。それぞれの振り子が動きながら、時計のようにチックタックと動いて、前に進んでいくのです。
チックタック、テックテック、チックタック、テックテック。

ポイントは、両腕、両足ともに、重さを感じながら脱力すること。
こうして歩くと、なんだか自分が振り子時計になった気分です。
筋肉に頑張らせない、「究極の脱力ウォーク」といっていいかもしれませんね。
きっと、気持ち良く、伸びやかに歩くことができますよ。やってみてください!
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