患者さんによくお話しすること(4)ジャンプ台の法則

ジャンプ台の法則

「山登りの法則」「ボトムアップ(底上げ)の法則」に続いては「ジャンプ台の法則」です。しばらく鳴かず飛ばずの状態であっても、あるときヒョイと改善するというもの。いわゆる「成長曲線」ですね。

患者さん
患者さん

さて、きょうは「ジャンプ台の法則」でしたね

もりた院長
もりた院長

はい。これも「山登りの法則」「ボトムアップ(底上げ)の法則」と関係するので、同じ図を使って説明しましょう

ジャンプ台の法則
もりた院長
もりた院長

上の図を見てもらえば、もうおわかりでしょう。
「山登りの法則」では、体の状態は上がったり下がったりしながら徐々に上がっていく。同時に「ボトムアップの法則」もはたらき、調子が悪い時(底)でも以前ほどは悪くならない。
そして、しばらく一進一退の状態が続くように見えても、あるときヒョイとジャンプするように良くなる時がきます。これが「ジャンプ台の法則」です

患者さん
患者さん

へぇ~、そういうものかぁ

もりた院長
もりた院長

ある程度継続的に通っていると、かならずそういう時がきますよ

患者さん
患者さん

どれくらい通ったらそうなりますか?

もりた院長
もりた院長

それは人によりますね。私の感覚だと、10回目あたりでグンと変わる人が多いように思います

患者さん
患者さん

やっぱりすぐには変わらないんですねぇ

もりた院長
もりた院長

ところで「努力曲線」「成長曲線」って聞いたことありますか?

患者さん
患者さん

どっかで聞いたような・・・

もりた院長
もりた院長

下の図をご覧ください

努力曲線と成長曲線
もりた院長
もりた院長

シリーズ1回目で見た「エスカレーター式」「山登り式」の図と似ていますね。
「努力曲線」が「エスカレーター式」で、いわば理想像。時間とともにスーッと右肩上がりになるパターンです。

これに対し「成長曲線」は「山登り式」であり「ジャンプ台」。しばらく鳴かず飛ばずのように見えて、あるときグンと上がっていくパターンです

患者さん
患者さん

うんうん、何でもそうですよね

もりた院長
もりた院長

みなさんの願望が「努力曲線」側に寄りがちなのは、無理もないことです。けれど、現実的には「成長曲線」のような変化になります。それを頭に入れておくだけでも焦ることは減ると思います

患者さん
患者さん

理想と現実のギャップってやつね

もりた院長
もりた院長

勉強や楽器演奏、スポーツでも、うまくいかないなーともがいているときに実は“成長パワー”が溜め込まれていて、ある時それがグーンと発揮されます。
マリオカートでいうと、ドリフトでグーッと溜まったターボが一気に全開するようなものですね(←わからない人は気にしないでください)

患者さん
患者さん

わかる、わかる。マリオは知らんけど

もりた院長
もりた院長

体の変化・改善も同じです。「あんまり変わらんね」と言っていた人が、ある日、「なんか最近調子ええんよ」とおっしゃいます。触ってみると、硬かった筋肉が緩んでいます

患者さん
患者さん

体は正直なんですね

もりた院長
もりた院長

そういう「ジャンプ台」を何度かくり返しながら、さらに状態が上がっていく。これが「ジャンプ台の法則」です

患者さん
患者さん

じゃあ、その「ジャンプ台」を楽しみにして“成長パワー”を溜め込まないといけませんね

次回は、「そう言えばの法則」です。お楽しみに!

コメント

タイトルとURLをコピーしました