股関節痛の人はウォーキングポールを使って歩いてみて【楽しく歩ける!】

こんにちは、院長もりたです。

今回の記事も、前回に続いて、「変形性股関節症」などで股関節に痛みがあって歩くのが辛い方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

前回は、意外に知られていない「股関節用サポーター」をご紹介しました。

こんにちは、カイロプラクターなのに恥ずかしながら腰を痛めてしまった院長もりたです。 まあ、けっこう職業病だったりします。腰痛サポータ...

今回ご紹介するのは、「ウォーキングポール」です。

ずいぶん普及してきたので、一度は見たことがあると思います。
スキーのストックのように両手に持つポールですね。
「ノルディックポール」ともいいます。

(ウォーキングポール)

ウォーキングポールを股関節痛の方におすすめするようになったきっかけは、ある変形性股関節症の患者さん(女性)から次のように教えていただいたことでした。

「ウォーキングポールを持つと、ラクに歩けるし、長く歩いても疲れないんです」

その言葉を聞いて以来、私も股関節痛の患者さんにおすすめするようになり、「これなら歩ける」と喜ばれることが増えたというわけです。

ウォーキングポールの何がいいのか?

では、ウォーキングポールを使うと何がいいのでしょうか?

メリットとして、次のようなものが挙げられます。

  1. 何も持たないよりもラクに歩ける
  2. 姿勢良く、バランス良く歩ける
  3. 腕・肩への負担も軽減される
  4. 歩数が増えてトレーニングになる
  5. 気持ちが前向きになる

1.何も持たないよりもラクに歩ける

ウォーキングポールは「両足」と「ポール」の“4点支持”になるため、支持力が強いです。
股関節への「荷重」や地面からの「衝撃」が分散されるため、歩きやすくなります。

実際にポールを持って試し歩行をしてもらうと、「あ、ラク!」と言われます。

皆さんの反応を見ると、ご本人が考えていたよりもラクに感じるようです。

2.姿勢良く、バランス良く歩ける

ポールを持って立つと、それだけで姿勢が変わります。

ポールの長さは「やや長め」、肘が90度よりも少し曲がるくらいがおすすめです。
そのほうが上体がしっかり起きて、姿勢が良くなります。

股関節痛のひとは「片手杖」を使用されることも多いですね。
ただ「片手杖」だとバランスが悪く、体を左右に振ってバランスをとる歩き方になりがちです。

その結果、腰や首にも負担がかかり、腰痛や首の痛みが出やすくなります。

その点、ウォーキングポールを使うと“4点支持”になるので、体が左右にブレにくいです。

3.腕や肩への負担も軽減される

このメリットも、見逃せませんね。

「片手杖」は、杖を持つ側の腕や肩に疲労がたまります。
ウォーキングポールは、両方の腕・肩に負担が分散されるので疲れにくいといえます。

4.歩数が増えてトレーニングになる

股関節痛の方は、筋力トレーニングを熱心にがんばっておられることが多いですね。

たとえば、横向きに寝て脚を上げ下げする「お尻を鍛える運動」とか、膝の間でクッションをギュッとはさむ「内ももを鍛える運動」など。

正気に言って、あまり面白くはないし、「けっこうキツい~」と感じている方も多いのではないでしょうか。

それらももちろん効果的ではありますが、やはり「歩く」ことにまさるトレーニングはないと、私は考えます。

理由は、二つ。

1.歩数が増えて筋力トレーニングになる
2.「歩行」に必要な神経系のトレーニングになる

2.の「神経系のトレーニング」とは、いわば「動きのトレーニング」です。

良い姿勢でバランス良く歩くことで、「正しい歩行」を体が思いだしてくれます。

5.気持ちが前向きになる

私が股関節痛の方たちにウォーキングポールをおすすめする一番の理由は、この「気持ちが前向きになる」点です。

ウォーキングポールを持って、ちょっとずつでも歩き始めると、気持ちが明るく前向きになってきます。
これまで難しかったことができるようになるわけですから、それは嬉しいでしょう。

前回の記事にも書きましたが、

歩くのが辛い → 外出しなくなる → 旅行の誘いも断ったりして孤立感が深まる → ひどい場合はうつ気味になる

この精神的な悪循環は、心身にダメージを与えます。

ウォーキングポールを持って歩くことで、行動量が増え、気持ちも前向きに変わる。これは嬉しいですよね。

「近所の公園で、ちょっとずつ歩き始めました」

「部屋の中で行ったり来たりして、歩いています」

などと、嬉しそうに話されます。

ウォーキングポールでの歩き方

「歩き方」について、少しだけふれておきます。

ポールの長さ

先にも述べましたが、ポールの長さは「肘が90度に曲がるくらいか、それよりやや深く曲がるくらい」がおすすめです。

姿勢をより良くするため、そしてポールでの支えを得やすくするために、少し長めに設定するのが良いでしょう。

とはいえ、「歩きやすい」ことが一番なので、自分がもっとも歩きやすい長さを探してみてください。

ただし、ポールに頼り過ぎると転倒の危険があります。
ポールはあくまでも“補助”という意識で使い、頼り過ぎないようにしましょう。

突き方は?

ポールの突き方は、あまり難しく考えないで、歩くリズムに合わせてトントンと自分の歩きやすいように突けばいいでしょう。

体から前方遠くに突いたり、あるいは体の後方に突くよりも、体に近い足もと付近に突くと安定しやすいですね。

ポールを使った歩き方は、大きく分けて、体をやや前傾させてポールを後ろに突く「アグレッシブ」タイプと、体をまっすぐに起こしてポールを足もと付近に突く「ディフェンシブ」タイプに分かれるようですが、股関節痛の方は「ディフェンシブ」タイプになりますね。

(足もと付近に突くと安定しやすい)

ポールで歩くのはかっこいい!

なんとなく良さそうなのはわかるんだけど・・・

「街中でそんなの持って歩く人、あんまりおらんよ」

という声が返ってきそうです(笑)

いえいえ、最近はけっこうおられますよ。

それに、あんまりいなくてもいいじゃないですか!(笑)

むしろ、スポーティーでかっこいいスタイルだと思います。
自分がこの町に流行らせよう、というくらいの気持ちで歩いてはいかがでしょうか。

実際に、公園で歩いていたら年配の男性から「あんたぁ、ええもん持っとるのぉ」(←広島弁)と興味を示された、という話もありました。

遠慮しないで、かっこいいスタイルで歩いてみてください!

まとめ

今回の記事は、

  • 股関節痛がある人にはウォーキングポールがおすすめ
  • ラクに安定して歩ける
  • 気持ちも前向きになる
  • ポールはやや長めの設定がおすすめ
  • 歩きやすいように突けばOK
  • ウォーキングポールはかっこいい!

といった内容でした。

「これなら自分にもできるかも。やってみようかな」

と思ってもらえて、行動が増えるきっかけになれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。