脱力ウォークのすすめ(14)美しさと効率性

脱力ウォークのすすめ(14)美しさと効率性

効率の良い動きには「美しさ」があります。流れるようで、力みがありません。「脱力ウォーク」は効率が良く、美しい歩きです。「速く、長く歩けるのに、疲れにくい」という良いことづくめの歩き方です。

たとえば、熟練したそば職人の動き

そば粉に水をまわし、両手でこね、棒を巧みに使って均一にのばし、そば切り包丁で鮮やかに切っていく。

よどみのない、リズミカルで美しいその動きには、つい時間を忘れて引き込まれます。

このように、熟練した動きには無駄な力みがなく、洗練された美しさがあります。

脱力ウォークは水泳に似ている

「脱力ウォーク」も、そのような美しい歩きです。

無駄な力みがない、身体をうまく使うことで推進力を生む、効率的な歩き方といえるでしょう。

私はよく、水泳にたとえて説明します。

脱力ウォークは水泳に似ている
脱力ウォークは水泳に似ている

上手なひとの泳ぎは・・・

  • 力みがない流れるような動きで
  • 水しぶきもなく
  • 速いし
  • 疲れない
  • そして美しい

ものですよね。

ほとんど水をかいていないように見えるのに、スイーッと進みます。

これに対し、下手なひとの泳ぎは・・・

  • ガチガチに力んで
  • やたらと水しぶきが上がり
  • 遅くて
  • 疲れる
  • そして美しくない

と、残念なことだらけです。

実は、私は自慢じゃありませんが後者です。

私は泳ぎが苦手なので体験的にはわからないのですが、上手なひとはおそらく、力いっぱい水をかいているわけでもなく、水のなかでごちゃごちゃ考えることもなく、ただ気持ち良く泳いでいるのでしょう。

まるで水族館で見るゴマフアザラシのように。

(泳ぎの好きな妻はそう言います。あ、妻がゴマフアザラシのようだとは言っていませんよ)

それに対し、私などは考えることだらけで忙しいのです。

次は親指から入水して手を伸ばして、あ、バタ足はこれくらいかな、おっと顔上げてパッと言わなきゃ、えっと肘から抜くんだっけ、あら沈んで来たぞおへそを見なきゃ・・・

頭も身体も疲れてしかたありません。

なんとか向こうの壁までいったら、当然ハァハァいいながら休みます。

くるりとターンなんて考えたこともありません。

話がそれましたが、要するに、「美しい動きには力みがなく、効率的だ」ということが言いたいのです。

脱力ウォークは美しい歩き

「脱力ウォーク」も、慣れてくると、ごちゃごちゃ考えることがなくなってきます。

そして自然に、力みのない歩きになります。

上手なひとの泳ぎと同じように・・・

それが「脱力ウォーク」なのです。

実際、「脱力ウォーク」を実践しておられる方は、

「この歩き方だと長時間歩いても疲れませんね」

とおっしゃいます。

そして何より、痛みが出にくいのです。

この点について、次回もう少し書いてみます。

まとめ

  • 力みのない動きは美しくて効率的
  • 脱力ウォークは上手なひとの泳ぎに似ている
  • 速く、疲れずに歩けて
  • しかも美しい

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