効率の良い動きには「美しさ」があります。流れるようで、力みがありません。「脱力ウォーク」は効率が良く、美しい歩きです。「速く、長く歩けるのに、疲れにくい」という良いことづくめの歩き方です。
たとえば、熟練したそば職人の動き。
そば粉に水をまわし、両手でこね、棒を巧みに使って均一にのばし、そば切り包丁で鮮やかに切っていく。
よどみのない、リズミカルで美しいその動きには、つい時間を忘れて引き込まれます。
このように、熟練した動きには無駄な力みがなく、洗練された美しさがあります。
目次
脱力ウォークは水泳に似ている
「脱力ウォーク」も、そのような美しい歩きです。
無駄な力みがない、身体をうまく使うことで推進力を生む、効率的な歩き方といえるでしょう。
私はよく、水泳にたとえて説明します。
上手なひとの泳ぎは・・・
- 力みがない流れるような動きで
- 水しぶきもなく
- 速いし
- 疲れない
- そして美しい
ものですよね。
ほとんど水をかいていないように見えるのに、スイーッと進みます。
これに対し、下手なひとの泳ぎは・・・
- ガチガチに力んで
- やたらと水しぶきが上がり
- 遅くて
- 疲れる
- そして美しくない
と、残念なことだらけです。
実は、私は自慢じゃありませんが後者です。
私は泳ぎが苦手なので体験的にはわからないのですが、上手なひとはおそらく、力いっぱい水をかいているわけでもなく、水のなかでごちゃごちゃ考えることもなく、ただ気持ち良く泳いでいるのでしょう。
まるで水族館で見るゴマフアザラシのように。
(泳ぎの好きな妻はそう言います。あ、妻がゴマフアザラシのようだとは言っていませんよ)
それに対し、私などは考えることだらけで忙しいのです。
次は親指から入水して手を伸ばして、あ、バタ足はこれくらいかな、おっと顔上げてパッと言わなきゃ、えっと肘から抜くんだっけ、あら沈んで来たぞおへそを見なきゃ・・・
頭も身体も疲れてしかたありません。
なんとか向こうの壁までいったら、当然ハァハァいいながら休みます。
くるりとターンなんて考えたこともありません。
話がそれましたが、要するに、「美しい動きには力みがなく、効率的だ」ということが言いたいのです。
脱力ウォークは美しい歩き
「脱力ウォーク」も、慣れてくると、ごちゃごちゃ考えることがなくなってきます。
そして自然に、力みのない歩きになります。
上手なひとの泳ぎと同じように・・・
- 無駄な力みがなく
- 流れるような動きで
- 推進力を使って速く歩けて
- 疲れない
- 美しい歩き方
それが「脱力ウォーク」なのです。
実際、「脱力ウォーク」を実践しておられる方は、
「この歩き方だと長時間歩いても疲れませんね」
とおっしゃいます。
そして何より、痛みが出にくいのです。
この点について、次回もう少し書いてみます。
まとめ
- 力みのない動きは美しくて効率的
- 脱力ウォークは上手なひとの泳ぎに似ている
- 速く、疲れずに歩けて
- しかも美しい
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