脱力ウォークの記事を読んでくださった方から質問をいただきました。
「そもそもふくらはぎに力が入っちゃいけないの?」
ごもっともな質問です(笑)
結論からいえば、
「はい、脱力しておきましょう」
となります。
理由は、3つ。
- 第二の心臓を硬くしない
- 自律神経との関係
- 動力源ではない
きょうは、「1.第二の心臓を硬くしない」について書いてみましょう。
第二の心臓はふくらはぎ
よく「足は第二の心臓」といわれます。
具体的には、「ふくらはぎ」のことです。
ここでクイズです。
「1分間に心臓から送り出される血液量はどれくらいでしょうか?」
答えは、
約5リットルです。
牛乳パック5本分と考えると、けっこうな量ですね。
これだけの量の血液は、心臓のポンプ作用だけで全身を巡るわけではありません。特に足のほうに行った血液は重力に逆らって戻ってくる必要があります。そのときに第二の心臓である「ふくらはぎ」がポンプの働きをしてくれるのです。
ふくらはぎでは、静脈血(心臓に戻る血液)が筋肉の伸び縮みに助けられて「グイッ、グイッ」と上に押し戻されるつくりになっています。(このはたらきを「筋ポンプ」といいます)
さらに、血液の逆流防止のためにちゃんと「静脈弁」というものまで備えてあるんですからスゴイですね!

筋肉の伸び縮みが筋ポンプとなる
ふくらはぎが硬い=筋ポンプが弱い
さて、ふくらはぎに力が入りやすい人はどうなるのか?
力が入っているということは、筋肉が収縮して緊張しっぱなしということ。肩に力が入って肩こりが生じるように、ふくらはぎも力が入り続けることで硬くなってしまいます。
これは、
もうひとつの心臓が硬くなる
ことを意味します。
筋肉が十分に伸び縮みできないために、「筋ポンプ」のはたらきが弱まります。
すると、当然ながら、
全身の血流に悪影響を及ぼします。
(ちょっと怖くなって欲しいので、太字&デカ字にしてみました・笑)
ふくらはぎは意識的に脱力することが大事だと、わたしは考えます。
なぜなら、上半身と違って、力が入っていることを自覚しにくい箇所だからです。
だからこそ、日頃からふくらはぎの脱力を意識づけるために「脱力ウォーク」が効果的なのです。
【きょうのポイント】
- ふくらはぎは筋ポンプ作用を行う第二の心臓
- ふくらはぎを硬くしてしまうのは、第二の心臓を硬くすること
- 意識的に脱力して、硬くしないことが大切
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