脱力ウォークにおいて声を大にして伝えたい大切なこと、それは「クツをきちんと履く」ことです。
- 正しいサイズのクツを
- 正しく履く
それができてはじめて脱力して歩くことができます。
脱力ウォークは、歩くときに膝から下をぶらんぶらんに脱力して歩く歩き方です。
ただし、だらだら歩きとは違います。
姿勢良く、美しく歩く歩き方です。
そのとき、忘れられがちですが、とても重要なものがあります。
それは、「クツ」。
クツがきちんと履けていなければ、脱力してきれいに歩くことはできません。
目次
どんなクツが良いのか
そもそもどんなクツを履けばいいのか？
基本的には、「紐靴タイプ」をおすすめします。
特にウォーキングに使うなら、紐靴タイプのウォーキングシューズが理想です。
紐を結ぶのが難しい方は、マジックテープで留めるタイプでもＯＫ。
要するに、きちんと締めて足にフィットさせられるクツを履くということ。
したがって、「スリッポンタイプ」のようにスポスポと脱ぎ履きするクツはおすすめできません。
靴紐結びっぱなしは×
当院に来られるお客様を見ていると、せっかく紐靴を履いているのに、脱ぐ時に紐をほどかずに脱いでいるひとが多い、――というか９割の方がそうです。
それでは、スリッポンとなにも変わらない・・・
紐をほどかずに脱ぎ履きできる＝ブカブカのまま履いている
ということです。
当然、足と靴はフィットしないまま、ですよね。
そして、ブカブカのクツで歩き回ると余計な力みが入るので、足は疲れます。
スリッパで街を歩き回ったら、きっと疲れますよね。（やったことありませんが）
ゴム長靴でもそうでしょう。
靴を足にフィットさせずに歩くことは、街中をスリッパやゴム長靴で歩くのに近いといえるのです。
きちんと履く２つのポイント
ここで考えたいのが、
クツを「きちんと履く」とはどういうことか？
ということ。
ポイントは、２つです。
- 正しいサイズのクツを
- 正しく履く
それぞれ見ていきましょう。
正しいサイズのクツを履く
そもそもが、間違ったサイズのクツを履いているひとがとても多いです。
当院ではよく足のサイズ（足長）を計測器で測って差し上げるのですが、
私の感覚では５～６割、男性に限れば７割の方は、
大き過ぎるクツを履いています。
実寸は「25.0ｃｍ」なのに、クツは「26.5ｃｍ」といった具合です。
「いままで靴屋さんで測ってもらったことがない」というひとは、サイズを間違っている可能性が大です。
ぜひ靴屋さんで足長を測ってもらってください。
実際より大き過ぎるクツを履いてしまう理由として、
- 正しく履いていない
- 幅広（または甲高）の足だから大きくないと履けない（と思い込んでいる）
- 単なる見栄
などが考えられます。
3.は、男性に多いですね。
2.の問題は、正しいサイズのクツを正しく履けば解消します。
足長が「25.0ｃｍ」のひとは、「25.0ｃｍ」のクツを選べばよいわけです。
大きくても「＋0.5ｃｍ」の範囲にとどめましょう。
「クツを正しく履く」とは？
そこでポイントの２つめ、「クツを正しく履く」について。
クツの正しい履き方は、
- 踵を合わせる
- つま先側の紐をきちんと締める
- 最後の結び目をきつくしない
となります。
1.踵を合わせる
「クツは踵で履く」といわれるくらい、踵とクツのヒール部分を合わせることは大切です。
足をクツに入れたら、まず踵をトンとしてヒール部分と合わせます。
2.つま先側の紐を締める
次に、紐をつま先側からしっかり締めていきます。
通し穴の数にもよりますが、通常、つま先側から３つ目の穴まではしっかり締めるようにしましょう。
「しっかり紐を締めて」というと、多くのひとが最後のちょうちょ結びだけをギュッと締めようとします。
が、これは間違い。
締めてほしいのは「つま先側」です。
- まず踵を合わせ、
- 次につま先側を締める
これで、足がしっかり固定されます。
つま先側の締め方がゆるいと、どうなるか？
足が前方にすべってしまい、その結果、指先が詰まってキツく感じます。
すると、適格なサイズをキツいと勘違いして、大き過ぎるクツを選んでしまうことになります。
大き過ぎるクツを履く理由が「クツを正しく履けていないから」、とはそういうことを意味します。
3.結び目をきつくしない
最後のちょうちょ結びはギュッと締めないようにしましょう。
ここを締めすぎると、
- 足首に痛みを感じやすくなる
- 足の甲に向かって通る「足背動脈」を圧迫してしまう
ので良くありません。
ちょうちょ結びは、「紐をまとめておく程度」という意識で結びましょう。
以上の３点を守って履くと、クツと足がピタッとフィットします。
歩きは快適になり、脱力ウォークも無理なくできるようになります。
クツを脱ぐときも、紐をほどかないと脱げないはずです。
脱ぐときは紐をほどく、履くときは紐をつま先側から締める
はじめは面倒に感じるかもしれませんが、慣れればどうってことありませんし、なによりそのように履かないと気持ち悪いです。
そうなれば、しめたもの。
あなたの歩きも、ずいぶんと良くなっていることでしょう。
スポーツ選手がスパイクを履く感覚で！
まとめ
- 脱力して歩くにはクツをきちんと履くことが重要
- 紐靴のウォーキングシューズを履こう
- 正しいサイズを正しく履くこと
- 足長を靴屋さんで測ってもらおう
- 踵を合わせ、つま先側から紐を締める
クツをきちんと履くと気持ちいいです。
ぜひ、習慣づけてくださいね！
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