ラジオ体操は、究極の動的ストレッチ

「最近、『動的ストレッチ』をやるようにしています」

とおっしゃる方がありました。

そこから、

「動的ストレッチと静的ストレッチのどちらがいいか」

という話に。

「静的ストレッチ」とは、いわゆる通常のストレッチで、筋肉をジワーッと伸ばしていくストレッチです。
スタティックストレッチともいいます。
運動後のクールダウンに向いています。

これに対し、「動的ストレッチ」とは、からだを動かしながらほぐすイメージで、ダイナミックストレッチともいいます。
運動前の準備運動に向いています。
テレビでよく見る野球選手のウォーミングアップなどがそうです。
早い話が、「体操」ですね。

どちらも良いものですが、健康にとってどちらがより良いかとなると、

私は「動的ストレッチ」を挙げます。

では、動的ストレッチの何が良いのか?

簡単にいうと、「動きの訓練になる」ことです。

からだというのは面白いもので、昨日できた動きは今日もできます。

しかし、去年できた動きが今日できるかはわかりません。

さらに10年前にできた動きとなると、はなはだ心もとなくなります。

わかりやすいのは、楽器です。

私はギターが趣味なのですが、しばらく触らないと、もう指が動きません。

反対に、少しの時間でも毎日弾いておけば、動きはキープできるし、さらに弾き込んでいくと、難しいフレーズもだんだん弾けるようになります。

これは、「神経の可塑性」と呼ばれるもので、その動きをくり返すことで神経の川の流れが太くなり、より容易に動けるようになります。

動かすことをやめると、その川は干上がって、動きを再現しにくくなります。

静的ストレッチ、たとえば「股割り」などで開脚ベターができることもすばらしいですが、日常生活でそこまでの可動域が必要かというとそうでもありません。

それよりも、いろいろな動きができるように、動きをキープしておくことのほうが大切です。

だから、強いてどちらがいいかと問われたら、「動的ストレッチ」だと答えます。

ところで、みなさん。

究極の動的ストレッチをご存知ですか?

そう、「ラジオ体操」です!

「あー、結局そこか」と言われそうですけど(笑)。

いや、そうなんですよ。

どう考えていっても、最終的にラジオ体操が最高じゃん、というのが私の結論です。

ラジオ体操には、肩関節の動きひとつとっても、腕を上げたり、回したり、開いたり、ねじったりと、あらゆる動きが入っています。

背骨もそうです。

普段あまり行わない動きを、ちょっとでもやっておくだけで、神経の川はキープされます。

最近、ピョンピョン跳躍したのはいつですか?

ね、やっぱりいいでしょう、ラジオ体操。

今回は、このへんで。

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