前回に続いて、「歪み調整」の症例です。
前回も書いたように、歪みは放っておくと進んでいきます。
理由の一つは、椎間板の変性。
椎間板とは、背骨の一つひとつの骨(椎骨)の間にあるクッションのことです(だから椎間板)。
まるい座布団みたいなものだとして、座布団の前側にばかり座っていたらどうなるでしょう?
前がつぶれていきますね。
同じように、歪みがある状態は椎間板に偏った圧がかかり続けている状態です。
椎間板は7割が水分ですから、体内の水分が減少する中高年以降に、椎間板も変性(形や性質の変化)を起こしやすくなります。
つまり、「偏った圧」や「水分量の低下」のため、中高年以降に椎間板の変性が加速度的に進むといえます。
だから、歪みを放っておかず、意識的に対処していくことが肝心なのです。
症例5Y.T様(30代男性)
主訴は、首や腰の痛み。
施術前/骨盤が右に、肩は左に寄っている。右肩がやや上がって、上体を右にひねっている。
施術後/骨盤と上体の位置関係が改善(腕と体のすき間の左右差に注目)。右肩が下がり、首のラインがすっきりした。
症例6K.K様(40代女性)
主訴は、腰痛、肩こりなど。
施術前/骨盤が右に寄り、左に比べて右のくびれが強い。腰の反りも強く、肩をやや左後方に引いた立ち方。
施術後/骨盤と上体の位置関係が改善され、腕のすき間もそろってきた。反り腰も改善し、無理なく立てている。
症例7G.Y様(50代男性)
主訴は、腰痛、背部痛など。
施術前/骨盤に対して肩が左に寄っている(腕のすき間が左右で明らかに違う)。
施術後/腕のすき間の左右差が改善し、骨盤と頭の位置関係が良くなった。
症例8T.Y様(50代女性)
主訴は、肩こり、腰痛など。
施術前/大きな歪みは認められないが、上体が少し右にひねり気味。横から見るとやや猫背。
施術後/上体のひねりが改善し、肩甲骨が開いて下がったことで、首から背中のラインがすっきりした。
こうして見ると、骨盤が右に寄り、肩が左にスウェイしているパターンが多いことに気づきます。
ご自分やご家族はどうでしょうか?
後ろからの姿勢をお互いにチェックしたり、写メで撮ったりすると、けっこう気づけますよ。
チェックポイントは前回の記事↓に書いていますので、参考にしてみてください。
※尚、ご紹介した皆様には写真掲載の許可をいただいております。
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