ここ数日、みなさんにご協力いただいて、施術前と施術後の写真を撮影させていただきました。
「後ろ姿」ってまともに見ることがありませんからね。
みなさん、施術前の写真を見て、思ったより歪んでいることに、まずびっくり。
施術後、無理なく立っているにもかかわらず、改善しているのを見て、またびっくり。
「歪み」は、そのままならまだいいのですが、放っておくとたいてい進んでいきます。
10年後、20年後に写真を撮ったときに、「いつの間にこんなに歪んだのか」とならないようにしたいですね。
そのためには、まず自分の現状に気づくこと。
そして、適切な対策を取っていくことです。
もともとの歪みがそれほど大きくないなどの理由で、写真によっては変化がわかりにくいものもありますが、見るポイントは以下のようなところです。(細かいポイントはほかにもあります)
- 左右の肩の高さの違い
- 首の傾き
- 首から肩にかけてのライン
- 腕と体の間のすき間の左右差
- 骨盤と両肩の位置関係 など
これに対し、施術するうえで特に私が重視するポイントは次の箇所です。
- 股関節周り
- 腰の深部
- 胸筋をはじめとする肩甲骨周り
身体の深いところにある筋肉の硬結や、筋膜、靭帯などの癒着を丁寧にほぐします。
「ボキボキ音」の出るようないわゆる矯正手技は、ほとんど行わず、行ったとしてもごく一部です。
調整のメインは、手技によるほぐしです。
※ご紹介するみなさまには、写真掲載の許可をいただいております。
症例1I.H様(60代男性)
主訴は、腰痛や左肩のこり。
施術前/右肩が下がり、首も右傾。全体的に右に傾く姿勢。
施術後/左右の肩が揃い、頭も骨盤のほぼ真上にきた。左腕のすき間も消えている。
症例2I.K様(60代女性)
主訴は、腰痛、肩こり、疲労感など。
施術前/上体がやや右に寄り、猫背気味。
施術後/肩甲骨が下がり、背中のこんもり感が消えて、首・背中のラインがすっきりした。写ってはいないが、デコルテ(首~胸元)が広がって胸が張れているのがわかる。
症例3H.A様(30代男性)
主訴は、背部痛。
施術前/左肩が上がり、そのぶん首が左傾気味。右肩が落ちた姿勢。
施術後/肩の傾きが改善し(右腕のすき間の変化に注目)、首もまっすぐに。
症例4Y.Y様(40代女性)
主訴は、腰痛や肩こり。
施術前/上体がやや右傾気味。左手が前方に隠れている。
施術後/上体が骨盤の真上にきた。肩甲骨が下がることで首・背中のラインがすっきり。肩甲骨が開いたためデコルテが広くとれ、猫背も改善。左手も見えている。
(汗をかいておられたためシャツを着替えられましたが、同じ日の撮影です)
セルフチェックのポイント
身体の歪みは、日頃から鏡の前でチェックするクセをつけましょう。
次の点を、鏡を見ながら正すだけでも、良いエクササイズになります。
左右の肩先を結ぶラインを広くとることは、良い姿勢の基本です。(図の④)
上の二人の女性は、肩甲骨が開いて下がったことで、デコルテラインが広がって、きれいな姿勢になりました。
そのためには、肩甲骨の動きを制限している筋肉をゆるめ、肩甲骨を本来の位置に戻してあげることです。
姿勢が良くなるだけでなく、呼吸がラクになることに、みなさん驚かれます。
症例報告、次回も続けます。
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