今回は、どこの家にもある“アレ”を使って、猫背矯正に役立てようというお話です。
“アレ”とは何かというと・・・
これ!
おわかりでしょうか?
そう、
「キッチンラップの芯」
です。
だいたいこれ、捨てますよね。
固いから、つぶすのもひと苦労ですし(笑)
せっかくなら、この「キッチンラップの芯」を使って健康づくりに役立てましょう。
目次
タオルストレッチポールのつくり方
それでは、どう使うかをまずは動画でご確認ください。
タオルストレッチポールのつくり方
- 「キッチンラップの芯」と「バスタオル」を用意する(バスタオルは少しゴワゴワした硬めのものがおすすめ)
- 芯を中に入れた状態でバスタオルをしっかり巻いてタオルストレッチポールをつくる
- タオルストレッチポールを床に置き、肩甲骨の下あたりが当たるように寝転がる(背骨に対して十字にクロスする向き=横向き、で置くこと)
- そのままリラックス
- ときどき万歳して「深呼吸」すると、よりストレッチが効く
- 3~5分も行えば十分だが、10分くらい行ってもOK
- デスクワークなどで日頃から腰が丸くなる姿勢の多い人は、腰の下に入れても良い(腰痛予防)
このタオルストレッチポールは、バスタオルを巻くだけでも効果がありますが、「キッチンラップの芯」を入れることで、より強度を高めることができます。
【注意点】
※無理のない高さから始めましょう。バスタオルを使う利点は、巻き具合を変えることで「高さの調整」が簡単に行えることです。
※「痛い、キツい」と感じるのは、高過ぎます。「ちょっと物足りない程度」の高さでも十分効きます。
※首がのけ反り過ぎてキツい人は、頭の下に枕を入れて行うと良いでしょう。
このストレッチの効果は?
このストレッチの効果として期待できるのは、次のような点です。
- 猫背の予防・矯正
- 呼吸の改善
- 身長が伸びる
1.猫背の予防・矯正
タオルストレッチポールは「肩甲骨の下あたり」に「横向き」に置きます。
ここは、背骨でいうと「胸椎」になります。
胸椎は、上の図のようにもともと後弯気味のカーブになっていますが、猫背の人はこの後弯が強く、さらに動きが固くなっています。
要するに、胸椎が丸くなったまま固まった状態です。
このストレッチは、固くなった胸椎を、半ば強制的に反らせて柔軟性を回復させようとするものです。
ジムなどでよく見るストレッチポールは、背骨に沿わせて「縦向き」に置いて寝転がりますね。
これだと胸椎を反らせることができません。
今回ご紹介した方法のほうが、胸椎をダイレクトに反らせるので猫背矯正として効果が高いです。
ただし、上にも書いたように、ポールが高くなり過ぎないように、ご自分の柔軟性に合わせて高さを調整してくださいね。
2.呼吸の改善
タオルストレッチポールは、胸椎を柔軟にするだけではありません。
肋骨で覆われた「胸郭」の柔軟性も高めます。
胸郭は、胸椎・肋骨・胸骨でつくられたカゴのようなもので、心臓と肺が入っています。
まさに「心肺機能」を守っているわけですね。
胸郭が拡張・収縮することで、肺の内圧が変わり、空気が入ったり出たりして「呼吸」となります。(横隔膜もかかわっていますが、ここでは省きます)
猫背の人は、胸椎が丸く固まっているだけでなく、「胸郭」の動きも悪くなっているため、拡張・収縮が十分にできない状態です。
つまり、深く大きな呼吸がしにくく、浅く小さい呼吸になっています。
呼吸は健康の土台ですから、深く大きな呼吸ができるように改善すべきです。
そのためには、タオルストレッチポールを使って「胸郭」の柔軟性を高めるのが効果的です。
動画では「両手を上げて深呼吸」していますが、このときに肋骨の1本1本を大きく広げるようなつもりで息を吸い込むと良いでしょう。
くり返しますが、「呼吸」は健康の土台です。
下の記事も、参考にしてみてください。
3.身長が伸びる
猫背が改善するということは、丸くなっていた背中がまっすぐになっていくことですから、当然、身長は伸びますね。
正しい姿勢をとったときの「本来の身長」をキープすることは、健康において大切です。
多くの方が歳とともに「背が縮んだ」とおっしゃるのは、猫背姿勢が定着もしくは進行した結果です。
逆にいえば、猫背を改善すれば身長も伸びるし(本来の身長に戻るわけですが)、「背が縮む」のを予防できます。
180センチ、190センチといった超うらやましい方はともかく、私のように1センチでも“欲しい”者にとっては、猫背で損するのはもったいないですね。
タオルストレッチポールに一日一回でも取り組んで、「本来の身長」をキープしましょう!
まとめ
いかがでしたか?
手軽にできるタオルストレッチポール、さっそく今日から取り入れてみてくださいね。
今回の記事のポイントは・・・
- キッチンラップの芯を使うと強度が高まる
- 胸椎を反らせることで猫背改善に効果大
- 胸郭の柔軟性も高まり、呼吸の改善にもつながる
- 身長が伸びる!
- 巻きを高くし過ぎたり、途中で寝ないように注意
- あとは継続あるのみ!
以上、参考になれば嬉しいです。
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