今回はちょっと無理矢理感も伴いつつ「脱力ウォーク」と「バードウォッチング」を結びつけてみます。
はい、はっきり言って、完全に個人的趣味です(笑)
バードウォッチングの効能
患者さんに野鳥の話をしても、「鳥ですか~?ハトとスズメとカラスくらいはわかるけど~」という人がほとんどです。
そんな皆さんに、なぜバードウォッチングをおすすめするのか?
それは、楽しいだけでなく、「脳の活性化」につながるからです。
つまり、バードウォッチングは立派な「アンチエイジングメソッド」です。
歩きが変わる
バードウォッチングが好きになってくると、ただ漫然と歩くことがなくなります。
まずは「目」。常に鳥の影を追っています(笑)。電柱の部品が鳥に見えるのは、バードウォッチングあるあるです。
さらに「耳」。誰かと話していても、常に耳のアンテナを張っていて、ちょっとした野鳥の声も逃しません。「これは何の鳴き声だ?」と聞き耳を立てたら自分のジャンパーの衣擦れだった、これもあるある。
見たことのない鳥がいたら、しっかり記憶に入れて、あとで図鑑で調べます。これも一種の脳トレです。
何より初めての野鳥に出会ったときの感動は言葉には表せないほどだし、野鳥に出会うためにこれまで行ったことのない場所にも出かけたりします。
とにかく、野鳥をつうじて、あらゆる感覚、機能が活性化されます。心身ともに若返ること間違いなしですね。
栗田博士の言葉
速読術や記憶術、さらには「まわひねりき療法」やアサギマダラ研究でも知られる医師の栗田昌裕博士はわたしも尊敬する先生ですが、『1日15分の知的散歩術』という著書の中で次のように書いておられます。
多くの人が自分の周囲の環境にほとんど関心を払わないで生活していることを知り、そこに大きな問題があることを見い出してきた。
これは「生活空間」(自分の周囲の環境の場)と「精神空間」(自分の内面の世界)との間のギャップが大きく、生活の場と内面の場が切り離されている状態である。
(中略)
現代人のさまざまな心身の不調や知的機能の未熟さや精神の不幸の多くは、実はその基本ができていないことに起因しているのではないかと私は思う。散歩術はそのような基本を学ぶ実践の場である。(18-19頁)
慧眼だと思います。要するに、周囲の生活環境と精神生活の隔たりが大きく、バランスがとれていないことが大きな問題だということです。
空も鳥も見ずにスマホばかり見ている現代人は、ますますその度合いが強くなっているといえないでしょうか。
野鳥観察で頭もやわらかく
考え事をしていると、頭が固まって動かなくなることがあります。そんなとき、パッと外を歩いて、野鳥に目を向けます。
野鳥はクヨクヨする様子もなく、一心にエサを探したり、飛び回ったりして、逞しさを感じます。
いつの間にか自分の頭も力が抜けて、リラックス。
ということで、無事「頭の中も脱力ウォーク」につながりました(笑・無理矢理!)
最近近所で撮った野鳥です。スマホを双眼鏡に押し付けて撮るという、なかなかのテクニックで撮っています。一眼レフ欲しい。
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