前回、「子どもは裸足が推奨されるのに、なんで大人はやらないの?」という内容の記事を書きました。大人もやればいいじゃん、いやむしろ大人こそやるべきでしょ、ということでした。最近、足が弱ってるなーとか、身体の動きが鈍くなってるなーと感じていませんか?そういう人は、是が非でもやってみていただきたいと思います。
きょうは、「はだしウォーキング」と関連して「ウォーキング瞑想」についてのお話です。
ウォーキング瞑想ってどんなもの?
「ウォーキング瞑想」って聞いたことがありますか?検索するといろいろな表現で出てきます。ウォーキングメディテーション、マインドフルウォーキング、歩行瞑想、歩行禅など。
「マインドフルネス」はよく知られますね。良い悪いの評価は下さず、「いま、ここ」に意識を集中する瞑想法です。集中力を高め、ストレスを減らし、抑うつ効果もあるといわれます。このウォーキング版が、ウォーキングメディテーション、ウォーキング瞑想です。
やり方はいたってシンプル、
「足の動きや感覚に意識を集中して歩く」
これだけです。(呼吸や身体全体を意識する方法もありますが、今回は「足」としておきます)
足の動きや感覚、中でも「足裏の感覚」に集中します。足が地面に着いた、重心が移動する、地面から離れる、前方に移動する、といった感覚に神経を行き巡らせて歩くわけです。
裸足で歩くとなお効果的
ここまでいえば、もうおわかりだと思います。足裏の感覚を意識するウォーキング瞑想は、「はだしウォーキング」と相性抜群です。
裸足で歩くと、前回も書いたように、けっこう痛いです。イヤでも足裏の感覚を意識せざるをえません。そして、実に細やかに意識することが可能となります。
たとえば、
- 踵から着地した
- 外側に重心がかかっていく
- フォアフット(前足部)に乗っていく
- 指が触れ、母趾から離れていく
というように感覚が細やかになり、足裏の世界が広がります。
さらに言えば、内側(あるいは外側)に乗っているな、指の1本1本はどうかな、親指は?人差し指は?中指、薬指、小指はそれぞれどう地面に接しているかな?、左右の感覚に違いはあるかな?、地面に細かな凹凸があるな・・・と、わずか二十数センチの足裏から実に驚くほど多彩な情報がはいってくることが分かります。
これらを1歩ずつ丁寧に味わいながら10~20分歩きます。
靴を履いてまたびっくり
驚くのは、直後に靴を履いたときです。
中敷きの感覚が伝わるのみで、 あれだけ感じた多くの感覚が一気に消え去ります。裸足歩きで神経にいかにたくさんの情報・刺激が入っていたか、ということです。
前回も書きましたように、これだけ多くの情報が神経系に入ることで、脳をはじめ全身が刺激されます。身体のさまざまな感覚が甦ることが期待されます。
このようにウォーキング瞑想は「はだしウォーキング」と相性がいいわけですが、もちろん靴を履いていてもできます。同じく、足裏の感覚や動きに集中して歩いてみてください。同じ10分のウォーキングでも、濃密度がグッと上がりますよ!
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