患者さんによくお話しすること(1)【日頃やらない動きをやっておくことが大事な理由】

今回から、いつも施術中に患者さんにお話ししている内容を、何回かに分けて書いてみます。くり返し話していることは、私の考え方においても重要なポイントになっていますし、施術の土台でもあります。
第1回目は「なぜ日頃やらない動きをやっておくことが大事なのか」についてです。

神経の流れ

もりた院長
もりた院長

体っておもしろいもんで、普段やらない動きは「あ、この動きはいらないんだね」って判断して、その動きをしなくなる性質があるんですよ

え、ほんとですか!?

もりた院長
もりた院長

まあ、その動きに必要な“神経の流れ”が涸渇するようなイメージですね

神経の流れ・・・ですか?

もりた院長
もりた院長

そう。動かさないと、その動きに必要な“神経の流れ”が干上がっていく。逆に、よく使う動きの場合は、「お、これはもっと動くようにする必要がありそうだぞ」と“神経の流れ”を太くしていく

へぇ~、不思議!

もりた院長
もりた院長

わかりやすいところだと、楽器の演奏がそう。ピアノでもギターでも最初は指が思うように動かないけど、くり返し練習するうちにだんだん動くようになりますよね。
反対に練習をやめると途端にできなくなる。いわゆる「体で覚える」ってやつですね

なるほど、たしかにそうですね

神経可塑性

もりた院長
もりた院長

難しい言葉で言うと「神経可塑性(ニューロプラスティシティ)」っていいます。「ニューロ」は神経、「プラスティシティ」はプラスチックと似た言葉で「変化しやすい」ってこと。だから、「神経の変わりやすさ」って意味ですね。「神経の対応力」というとわかりやすいかな

そういえば、生まれつき腕がない人が足の指で料理したり、右腕を事故で失った人が左手ですべてこなせるようになったりって見たことあるけど、ああいうのもそうなんでしょうね

もりた院長
もりた院長

ああ、おっしゃるとおりですよ!(←安仁屋さん風・わかるひとにはわかる)
脳を調べると、その動きに必要な領域が発達しているそうです。“神経の流れ”が太くなっているんですね

でも「普段やらない動き」をくり返しやるって、どうやればいいんでしょう・・・

もりた院長
もりた院長

なかなか難しいですよね。だって、普段やらないんだから。
だけど、体全体をまんべんなく、いろいろな方向に、いろいろな動かし方をしておくこと。これはいつまでも“動ける体”でいるために、とても重要なポイントです

普段やらない動きを実現するアレ

あ、もしかしてそろそろ、もりた先生お得意のアレが出てきますか?

もりた院長
もりた院長

おー、さすが察しが良いですね!大事なことだから、もう一度言わせてください。
「体全体をまんべんなく、いろいろな方向に、いろいろな動かし方をしておく」、これを実現してくれるのが、そう、ラジオ体操ですよ!

出ました~(拍手)

もりた院長
もりた院長

ラジオ体操には、腕を上げたり、回したり、体をひねったり、飛び跳ねたりなど、普段あまりしない動きがたくさん入っていますね。
ちょっと考えてみてください。
最近ピョンピョン跳躍したのはいつですか?

う~ん、長らくしてないので思い出せません(苦笑)

もりた院長
もりた院長

ね、そういうもんです。ラジオ体操第1の「両足でとぶ運動」(開いて閉じて、で飛ぶやつ)は全部で16回跳んでます。
何年も跳んだことない人と、毎日16回跳んでいる人とでは、咄嗟の動きに違いが出るのは言うまでもないですね

そっかー。私も明日からラジオ体操、やってみますね!

もりた院長
もりた院長

いいですね。根気強く続ければ、体が動くようになってきますよ!

まとめ

コメント

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