ウォーキングで重要なのは歩数でも時間でもなく、「歩き方」です。
「はりきって一日一万歩以上歩いていたのに、そのうち足の痛みがでて歩けなくなった」という男性がおられました。
悪い歩き方で歩くと、遅かれ早かれどこかを傷めます。
悪い歩き方で一万歩歩くくらいなら、良い歩き方で千歩歩くほうがはるかにタメになります。
良い歩き方とは?
では、「良い歩き方」とはどのような歩き方でしょうか?
ひとことで言えば、「力みのない効率の良い歩き方」です。
詳しくは当ブログの#ウォーキング 記事をご覧いただくとして、今回は効率の良い歩き方を生み出すポイントともいえる「腕の振り方」をご紹介します。
もりたカイロプラクティックでは、初診の際、患者さんに歩いてもらいます。
すると多くのひとが、あまり腕を振ることなく歩きます。
私の印象では、小さく振っているひとが4割、ジッとしたまま振れていない人が3割です。
残りの3割がまあふつうに振っているかな、という感じ。
嘘だと思うかもしれませんが、「腕、止まってますね」と指摘してはじめて「あっ、ほんとだ」と気づくひとがほとんどです。
腕を後ろに振る
さて、本題。
歩くときは腕を後ろに大きく振りましょう、これがきょうの結論です。
後ろに振る、できれば45度まで振る。
鏡を見ながら、腕を「後ろ45度」まで振ってみてください。
思ったより大きく動かさないと、そこまでいかないでしょう。
肩関節や肩甲骨の動きが悪くなっているひとは、がんばってもいかないかもしれません。(無理はしないでくださいね)
腕を後ろに振るメリットは?
腕を後ろ45度まで振ると、何が良いのか?
- 背中で肩甲骨がグイグイとよく動く
- 肩甲骨が動けば、胸郭周りの柔軟性が上がる
- 胸郭周りの柔軟性が上がれば、呼吸が大きくできるようになる
- 呼吸が大きくできるようになれば、自律神経が整いやすくなる
- 自律神経が整いやすくなれば、さまざまな不調・病気から守られる
いかがですか?
ただの腕振りと思いきや、けっこうすごいことですね。
このほかにも、肩こりや腰痛の改善も期待できるでしょう。
もちろん、歩行そのものも変わりますよ。
- 推進力がでるのでストライド(歩幅)が広がる
- その結果、ラクに、速く、長く、歩けるようになる。
つまり、効率の良い歩き方ができて疲れにくく、力みがないぶん故障も起きにくくなります。
動画で確認
これらのことを念頭に置いたうえで、次の動画を見て練習してみましょう。
このようにその場で大きく振るだけでも、上のような効果が期待できます。
「たかが腕振り、されど腕振り」ですね!
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