腰痛に悩むNさん(40代男性):「やっぱりもう少し鍛えたほうがいいんですかねぇ?」
私:「そうですね。筋トレして痛みが出なくなったというのはよく聞く話ですから、多少はトレーニングも必要でしょうね」
私は普段、患者さんに「運動しなさい」とか「鍛えましょう」といったことをあまり言わないほうだが、それでもその人の年齢や身体の状態、さらには性格などによっては、トレーニングをすすめることもある。
Nさんは、そういうケース。
今回おすすめしたいのは、腰痛予防にもなるおすすめの「背筋トレーニング」だ。
背筋トレーニング、私ははっきり言って好きじゃない。
なぜかって、キツいし、おもしろくないから。(←あくまで私見だが…)
しかし、腰痛予防に限らず、たとえば理想的な姿勢や体型を保つためにも、身体の“後ろ側(背中側)”を鍛えることは大事だ。
かと言って、キツくて気が乗らず、「よっこらしょ」と重い腰を上げなければいけないようなトレーニングでは、継続できないのは目に見えている。
そこで、これなら誰でも気軽にできるでしょ!というくらい簡単で、かつ効果もあるトレーニングをご紹介しよう。(基本的に私が推奨しているのは、そういうものばかりだ)
「え、こんなのでいいの!?」「ほんまに効くんかいな!?」と思われるかもしれないが、そんなのがいいのだ。
なぜなら、続けやすいから。(←ここ超大事)
題して(題するほどのものではないが)、『膝タッチ背筋トレーニング』。
さっそく動画をどうぞ↓
身体を前に曲げながら右手で左膝をタッチ → 起き上がって → 左手で右膝をタッチ
これをリズミカルにくり返すだけ。
ポイントは、
- その都度身体を起こすこと
- 腰を丸めないこと
の2点。
余裕がある人は、膝より下の脛や足首にタッチするのも良いだろう。
この運動では、「背筋」だけでなく「殿筋」も鍛えられるし、もも裏の「ハムストリング」の柔軟性もつく。
「ひねり」を入れているのは、腰回りの筋肉をできるだけ動かしたいからだ。
「20~30回」を1セットとして、1日に数セット行えば十分だろう。
もう一度言うが、「こんなのが良いの!?」というくらいのものがちょうど良いのだ。
もちろん、もっとガンガンなやつがいいという人は、それをすればいい。
ただ、そういう人は比較的少数派だ。(少なくともうちの店では)
ということで、参考にしていただければ幸いです。
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