「クシャミするときはグイッと腰入れて」
暑かった夏も過ぎて、ようやっと(←広島弁?)秋らしい涼しさが漂ってきましたね。
こうなると増えてくるのが急性腰痛、いわゆる「ぎっくり腰」です。
クッシャミひとつで呼ばれたからは~♪ではありませんが、ぎっくり腰、ほんとうにクシャミひとつでなりますよ。(すぐ歌えた人は同世代)
目次
ぎっくり腰は軟部組織の損傷
当然ながら、クシャミは突然やってきます。
「よし、つぎのクシャミは2分30秒後にしよう」なんて考える人はいませんね。
咄嗟のクシャミを、うっかり“無防備”でしてしまうと腰を傷めます。
ふつうは、このように腰を丸めた状態でクシャミが出ます。
腹圧を一気に上げて、すごい勢いで吐き出すわけです。
しかしそのぶん、丸くなった腰や背中の軟部組織に突発的な負荷がかかり、傷めてしまいます。
ちなみに、「ぎっくり腰」って骨がずれたとか腰が外れたとか思いたくなるような痛みですが、そういうことはありません。
たいていは、腰周辺の靭帯・筋膜・筋繊維といった軟部組織の損傷です。
筋肉疲労がたまって筋肉が固くなっているときに起きやすいと、私は考えています。
いまのような季節の変わり目も、自律神経が乱れやすく、筋肉が固くなりやすいと思われます。
腰を入れる意味
クシャミによるぎっくり腰を予防するために、「腰を入れてクシャミする」ことをおすすめします。
こんなふうに↓
ポイントは、
- 腰を入れる
- 両膝に手をつく
の2点。
1.腰をグイッといれることで、腰の軟部組織に大きな衝撃が加わることを防ぎます。
2.両膝に手をつくことで、上体の荷重が腰に集中するのを避け、腕に分散させて、腰にかかる負荷を軽減します。
両手がつけないときは片手だけでもかまいませんし、膝でなくても壁やテーブルについてもかまいません。
要するに、荷重を分散させることです。
西洋では「ぎっくり腰」を「魔女の一突き」というように、傷めるのは一瞬です。
傷めたら、しばらくは憂鬱な日々を過ごさなければなりません。
こういった“ちょっとしたコツ”を意識するだけでも予防になりますので、ぜひ頭の片隅に置いといてください。
まとめ
- ぎっくり腰は腰周辺の軟部組織の損傷
- 季節の変わり目や筋肉疲労がたまっているときに起きやすい
- クシャミでなることもある
- 腰を入れてクシャミすることで予防しよう
腰を傷めたときは、サポーターがあると助かります。
こちらは、当院で長年ご紹介しているサポーターです↓
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