ラジオ体操は「膝を伸ばす」ことも意識しよう

前回の記事は、ラジオ体操では「肘を伸ばす」ことを意識するだけで効果がグンと上がりますよ、というお話でした。

今回は、肘だけでなく「膝」も伸ばすことを意識するとさらにいいですよ、というお話です。

とはいえ、「腕を振って脚を曲げ伸ばす運動」のように「膝の曲げ伸ばし」を行う体操では、しっかり曲げ伸ばしをしましょう。

それ以外は、基本的に膝をしっかり伸ばして行うことで、効果が上がります。

膝が曲がった悪い例

膝が曲がることで効果がガクンと落ちる例を、いくつか挙げましょう。

ラジオ体操第一「体を前後に曲げる運動」の悪い例
ラジオ体操第一「体を前後に曲げる運動」の悪い例
ラジオ体操第一「体をねじる運動」の悪い例
ラジオ体操第一「体をねじる運動」の悪い例
ラジオ体操第一「体を回す運動」の悪い例
ラジオ体操第一「体を回す運動」の悪い例

こんなふうに膝を曲げたままだと、本来効かせたいところに効きにくくなってしまいます。

例えば、1枚目の後屈では、お腹側を伸ばしたいのに、膝が曲がっているために、お腹側のストレッチが効かなくなっています。

2枚目では、しっかり体幹部をねじることが目的ですが、膝が曲がって骨盤もいっしょに回っているため、体のねじりが効かなくなっています。

3枚目では、体幹部をしっかり回したいのに、膝が曲がっているために回っているようで回っていないという状態です。

膝を伸ばした良い例

膝を伸ばすと、下のように変わります。

ラジオ体操第一「体を前後に曲げる運動」の良い例
ラジオ体操第一「体を前後に曲げる運動」の良い例
ラジオ体操第一「体をねじる運動」の良い例
ラジオ体操第一「体をねじる運動」の良い例
ラジオ体操第一「体を回す運動」の良い例
ラジオ体操第一「体を回す運動」の良い例

1枚目では体のお腹側がよく伸び、2枚目では体幹部がよくねじれ、3枚目では体幹部がよく回っています。

(良い例と悪い例、それぞれを見比べてみてください)

テレビのお手本をよく見よう

ラジオ体操をするときにおすすめなのは、テレビ放送のお手本をよく見て行うことです。

まったく同じようにはできませんが、肘や膝の伸び具合に注目するだけでも、勘違いが修正されて、とても勉強になります。

できる範囲でかまわないので、お手本とシンクロするようなつもりで行うと、“効き”が全然違うことを実感できるはずです。

ラジオ体操は「肘」と「膝」を伸ばして行う

これだけで、効果倍増ですよ!


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