ふくらはぎに力が入っちゃいけない理由・その3「動力源ではない」

ふくらはぎに力が入っちゃいけない理由は3つ。

  1. 第二の心臓を硬くしない
  2. 自律神経との関係
  3. 動力源ではない

今日は、「3.動力源ではない」のお話です。

 

【結論】

ふくらはぎは、体全体からみれば、中央ではなく末端に位置します。

体を動かすとき、できるだけ末端に負荷をかけたくないのです。

 

中央は大・強、末端は小・弱

ここでいう体の中央とは「体幹」もしくは「体幹付近」のこと。

  • 上半身では胸や肩、背中といった筋肉
  • 下半身では臀部や大腿部の筋肉

がこれにあたります。

これに対して末端は、

  • 上半身では肘や手首の筋肉
  • 下半身では膝や足首の筋肉

となります。

 

あらためて言うまでもなく、上半身、下半身ともに、中央の筋肉は大きく、末端にいくほど小さい筋肉になりますね。

筋力もこれに比例して、中央は力が強く、末端ほど力は弱くなります。

 

中央の筋肉・・・大・強
末端の筋肉・・・小・弱

 

体を動かす動力源としては、大きくて強い中央の筋肉が適しており、小さくて弱い末端の筋肉は不向きといえます。

「地面をしっかり蹴る」歩き方は、ふくらはぎ(足首)の筋肉を酷使するものであり、末端の筋肉に負荷がかかる歩き方です。

膝や足首を故障する一因がここにあると、わたしは考えています。

 

釣竿のたとえ

釣竿を振るときは、グリップに与えられる動力が竿先に伝わってビュッと振ることができます。このとき竿先が硬くなっていると、力がうまく伝わらず、スピードも出ませんね。やわらかくしなるからこそ、先端まで力が伝わります。

同様に、歩くときも体幹(鼠径部・臀部・大腿部)で生まれた動力がリラックスした末端(膝・足首)にスムーズに伝わっていくことで、より効率的な歩き方ができます。

それが力の自然な流れであって、「しっかり蹴って」足首で頑張るほど、力はうまく伝わらないでしょう。

 

これが、ふくらはぎを力ませたくない3つ目の理由です。

 

では、末端の役割とは何でしょうか?

それは動力源ではなく、「微調整」

次回をお楽しみに!

 

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