背骨の歪みには側屈よりも「ひねりストレッチ」が効果的

【背骨の歪みの矯正には、“ひねり”のストレッチが効果的】

今回は、このテーマについて書いてみましょう。

歪みには“ひねり”がつきもの

背骨の歪みというと、後ろ(または前)から見たときに、背骨が「Cの字方向」や「逆Cの字方向」に曲がっている状態を想像しますね。

実際、そういう背骨はよくあります。

というか、完全にまっすぐな人のほうが少ないです。

たいていの人には、右に左にくねくねとした細かい歪みがあります。

そこにいちいちこだわる必要はないと、私は考えていますが、はた目にもはっきりわかるような歪みであれば問題です。

できるだけ歪みの進行を止めて、少しでも矯正していきましょう。

側屈体操では不十分

「矯正」といったときに、たとえば「側屈体操」がよくアドバイスされます。

後ろから見て「逆Cの字」の人なら「Cの字方向」、つまり「右側」にからだを曲げる体操をしましょう、と。

間違いではありません。

が、私は、側屈よりも「ひねりのストレッチ」がより有効だと考えます。

というのは、

背骨が左右に曲がる場合、そこにはかならず“ひねり”が加わっている

からです。

<後ろから見て逆Cの字では右側が高い>

上の図では、後ろから見て「逆Cの字」になっています。

こういう場合、背骨は単に左に曲がっている(赤ライン)だけでなく、からだを右にひねる方向のひねり(緑矢印)が加わっています。

背中の左右の高さにも注意

こういう人は、うつ伏せになったり、両手を合わせて前屈をすると、

背中の右側が高くなります。

ちょうど、高速道路の左カーブでは右車線が高くなっているような感じです。

筋肉をさわると、右側の筋肉が硬いです。

左カーブを矯正するという意味で、右に側屈する体操がアドバイスされますが、それだと“ひねり”に対処できていません。

こんな感じに↓

<側屈だと“ひねり”に対処していない>

上の図では、赤矢印の方向に矯正しても(側屈)、もともとの“ひねり”(黄矢印)はそのままです。

まっすぐに直したいなら、まず反対側にひねりましょう。

そうすれば、「癖」が取れて直ってきます。

とまあ、私が「ひねりのストレッチが有効」というのはこういう理屈なのですが、おわかりいただけたでしょうか。

ここまでをまとめますと、

  • 歪みには「ひねり」が加わっている
  • だから側屈だけだと「ひねり」に対処していないので不十分
  • 直すなら反対方向の「ひねり」を行うべし

となります。

ひねりストレッチの例

次に、具体的にどんなストレッチをおすすめしているかをご紹介します。

だれでも簡単にできる、壁やイスを使ったひねりのストレッチです。

壁を使ったひねりストレッチ

イスを使ったひねりストレッチ

いずれも、からだをひねってから、ゆっくりと4~5回深呼吸します。

基本的には左右両側とも行い、ひねりにくい側をより入念にするとよいでしょう。

歪みの原因は至るところに

背骨が歪んでしまう原因は、日常の姿勢や動作にあります。(ケガや病気による場合は除く)

足を組んで座る、横座り、テレビの位置職場でのパソコンの位置といった日常生活の癖もあれば、スポーツ楽器演奏などの特殊な動きもあります。

どれも“ひねり”が加わっていることに、気づかされますね。

からだをまっすぐ横に曲げるスポーツなんて、ほぼ無いですから(笑)

こられひとつひとつに注意するに越したことはありませんが、さすがに限界があります。

だからこそ、日頃から「ひねりのストレッチ」をして、フォローしておくことが重要なわけです。

ちなみに、ストレッチは気づいたらやるといった感じで、ちょこちょこ行うといいですよ。

あと、「ラジオ体操」もひねりの運動がたくさん入っていておすすめです。

お子さんは早いうちから取り組みましょう

付け加えておきますと、お子さんのからだの歪みが気になっておられる親御さんは多いと思います。

特に女の子の場合、思春期にかけて「脊柱側彎症」が進むことがよくあります。

部活などで、歪みやすくもなります。

早めの対処が、肝心です。

気になる場合は、まずは整形外科を受診して医師の診断をあおぎましょう。

同時に、上に紹介したようなストレッチに取り組ませてください。

10代の骨は軟らかく、たとえるなら「針金」のようです。

癖もつきやすいが直りも早い、ということです。

もりたカイロプラクティックでも、中高生の歪みはちょっと気をつけてもらうだけで驚くほど変わることを、何度も見ています。

では、今回はこのへんで。