母趾球にのるコツは、脚の「内側ライン」に意識をおくことです。みぞおちの奥の腸腰筋の始点から大腿の内側を通って母趾球につながるラインです。そのラインを意識するだけで、脚の内側を使えるようになり、自然と母趾球にのることができます。
前回・シリーズ(16)では、「母趾球にのる」ことを確認しました。
今回はそのつづきで、「母趾球にのるちょっとしたコツ」についてです。
目次
脚はどこから動くか?
シリーズ8回目で、「腕はどこから動くか?」というクイズを出しました。
今回は「脚はどこから動くか?」を考えてみましょう。
骨組みでみると「股関節」ということになりますが、筋肉でみるとまた違ってきます。
脚を動かす筋肉は、
みぞおちの奥
から始まっています。
「腸腰筋」という筋肉です。
みぞおちの奥の背骨から始まる「大腰筋」と、骨盤の腸骨内側面から始まる「腸骨筋」が、股関節の前を通って大腿骨の内側「小転子」にとまっています。(「小腰筋」という筋肉もありますが、ここでは省きます)
これらを合わせて「腸腰筋」と呼びます。
「腸腰筋」がはたらくことで、股関節の屈曲、「もも上げ」の動きができます。
つまり、筋肉のつき方からみると、
脚はみぞおちの奥から始まっている
といえるのです。
「脚の内側ライン」で立つ
そこで、
- みぞおちの奥から伸びる長い脚と
- 「みぞおち~股関節~大腿の内側~母趾球」を通るライン
をイメージして立ってみてください。
この「脚の内側ライン」は、日頃ほとんど意識されないところです。
このラインを意識するだけで、“立つ感覚”が変わるのを実感するでしょう。
「脚の内側ライン」で歩く
今度は、「脚の内側ライン」を意識しながら歩いてみます。
長~い脚になったつもりで、内側を意識して。
どうですか?
母趾球にのりやすくなっていませんか?
そして、これまで歩くときにほとんど意識しなかった、「脚の内側」を使っている感覚があると思います。
このように歩くと、前回もふれた、
- 姿勢が良くなる
- 推進力が出る
- 歩幅が自然に広がる
という“良い歩き方スパイラル”に入ります。
まとめ
母趾球にのるコツは・・・
- みぞおちから始まる長い脚を意識する
- 「みぞおち~股関節~大腿内側~母趾球」の「脚の内側ライン」を意識する
コツがつかめてくると、歩くことが楽しくなりますよ!
(参考記事↓)
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